ラジオ・受信機

2017年6月 9日 (金)

BCLラジオではないですが・・・ICZ-R250TVレポート(後編)

このICZ-R250TVの、性能面以外での良さを挙げるとしたら、やはり音。スピーカーからの音はいわゆる「Hi-Fi」ではありませんが、ホームラジオらしい音で、いわばPLLシンセサイザ方式以前の昔のBCLラジオのような印象です。少なくとも中波の民放を聴く限りは、こういう音質がベストかなと思います。
ちなみにこの機種、マニュアルには明記されていないのですが、内蔵スピーカーは一応ステレオスピーカーです。枕元でFM放送を聴くときなど、適度なステレオ感がなかなかいいです。

そしてこのラジオのもう1つの特徴は、外部機器入力により、スピーカーとして使えるということです。Bluetoothも使えたらベストでしたが、それでも外部機器(WALKMANなど)の音をこのラジオで鳴らせるのはなかなか便利です。必要に応じてそのまま録音もできますしね。
過去のBCLの録音音源などをこのスピーカーを通して聴いていると、何だか今まさにライブで聴いているかのような不思議な感覚に陥ります。(普通の外部スピーカーで聴いても同じなのでは?と思われるかもしれませんが、やはり「ラジオ」からBCLを楽しんでいた頃の音が聴けるというのは格別です)

前編の記事に書いたことも含めて、そろそろ総括に入りますが、この機種はトータルとしては非常に良くできており、ラジオの録音(海外放送だけではなく)を聴く機会が多い私としては、絶賛とまではいかないまでも、買って満足な機種でした。中波・FM(ワンセグも)ともに外部アンテナも接続できますので、十分BCL用としても使えることでしょう。
・・・ただ、本体のみの感度については、特にFMについてはもう一段上のレベルであって欲しかったところです。(せめて地元のコミュニティFM程度は単体でも良好に受信したいです)・・・なかなか、1台ですべてがナンバーワンという機種は出てこないものですね。
ということで、今後ICF-M780Nなど、FM感度の評価の高い機種にも手を出すしかないかな~と思っています。(カメラのマニアが良い一眼レフの交換レンズを追い求めてエンドレスに買ってしまうことを「レンズ沼」と言いますが、私の場合は「ラジオ沼」ですね。レンズ沼の場合は、高級車を購入出来るほどカネかける人もいますので、ラジオ沼など可愛いものですが)

ちなみに、本機種も発売されてから2年半以上が経過していますので、前モデル(ICZ-R51など)などの販売サイクルを考えると、そろそろ新製品が出てもおかしくない頃です。(実際、最近少し値段が下がり気味ですし)
個人的には、後継機種で実現を検討して欲しい機能が「radiko」との連携です。通常のラジオレコーダーとしての機能は現状のまま、radiko連携機能も搭載してくれたら、radikoならではのエリアフリーやタイムフリーのメリットを享受しつつ、それを自由に録音することも可能になりますので、こんな便利なことはありません。
色々と権利関係の制限も多いradikoですので、こういう普通のラジオにその機能を搭載することには調整が必要でしょうし、そもそもwifi環境が無ければまったく使えない、即ち外部環境に完全依存してしまうという機能をソニーが採用するか(従来のラジオ機能が搭載されていたら問題無いと個人的には思うのですが)という問題もありますが、適切な価格帯ならベストセラー機種になることは間違いないと思うのですが、いかがでしょうか。
(ただ、radiko連携機能のために本体をAndroid化するのはバッテリーの持ちが悪くなるのでやめてほしいですが)

2017年6月 8日 (木)

BCLラジオではないですが・・・ICZ-R250TVレポート(前編)

少し前までは中波で高感度ラジオというとICF-EX5(mk2)でほぼ決まりでしたが、最近は同じソニーのICF-M780Nや、今回ご紹介するこのラジオレコーダー ICZ-R250TVがそれを凌駕しているかのような評価レポートを見かけるようになりました。ラジオライフのような雑誌もそういう評価をしているのですから、それなりに信憑性のあるデータなのだろうという思いもあります。
Iczr250tv
ICZ-R250TVという機種は中波については市販ラジオの中でほぼNo.1級の評価。その反面、FMとワンセグ、特にFMについては感度が悪いと価格コムでも話題になっており、ちょっと不安もありましたが、やはり中波の実力とレコーダーとしての利便性が気に入り、ICF-SW11購入直後だというのに(もっとも、ICF-SW11は突然の生産終了発表による想定外の購入であり、元々はICZ-R250TVの購入検討をずっとしていました)思い切って買ってしまいました。最近このブログでも記事を書きましたが、これからは中波DXが楽しいのではないかという思いもありましたので。。。

さて、早速リファレンス機ともいえるICF-SW7600GRとの比較受信開始です。
FMについては、やはり7600GRの方が若干高感度ですが、ICZ-R250TVについても巷で言われているほど感度が悪いわけでもありません。(「感度が悪すぎる!」と言ってる人は、もしやワンセグアンテナとFM用ロッドアンテナを間違っているのでは・・・さすがにそんなことは無いですかね)
少なくとも私の家では外部アンテナを接続しなくても、部屋で普通に使う分には(放送局にもよりますが)特に支障の無いレベル。そして、明らかに7600GRより優れているのがFMの選択度です。FMの場合、高選択度が効力を発揮するケースはあまりありませんが、Eスポ発生時などでその恩恵を受けられるかもしれませんね。
・・・次に、期待の中波バンド。単品で聴く限り確かになかなか高感度の印象です。これは期待通りか・・・と思い、7600GRと比較受信してみたのですが、その差は結構微妙です。7600GRとは音質傾向が違うので、スピーカーでの聴感だけでは判断が難しいところもあるのですが、7600GRの方が了解度も高く、感度としてはほぼ同等か、もしかしたら7600GRの方が上?というようにも聴こえます。もともと7600GRの感度は、MWについてはいわば偏差値50台後半~60ぐらいの、「まずまず良好」という程度の機種ですが、それと比べて明らかにICZ-R250TVの方が上という感じはしませんでした。ちょっと期待しすぎたかな・・・と思います。なお、選択度は評判通り良好のようでした。
もう1つの受信バンドであるワンセグ音声は元々期待していませんでしたが、内蔵のワンセグ用アンテナだけで、部屋の中でも(エリア内の局は)何の問題もなく受信できました。スマホなどとの比較受信はしていませんが、こちらは実用上問題の無いレベルです。(余談ですが、テレビの音を聴いていて、昔のサウンドナナハンGTVのキャッチフレーズ「テレビの音を盗め」を思い出しました。。。)

なお、本機には「ノイズカット」という機能があり、三才ブックスのラジオ受信バイブルでは、これが同期検波の代用になるかのような書き方になっていますが、実際に使った限り、少なくとも聴感上は単なる高域カット機能です。(何かデジタル的な処理をしているのかもしれませんが、そういう感覚ではありません)、しかもFM放送の場合は、このノイズカットは実質的にはモノラルへの切り替えを行っているだけのようにも思えます。このあたり、もう少しソニーらしい先進的なノウハウを投入して欲しかったところです。

基本性能については以上です。ただ、このラジオは単に感度や選択度を語るだけで終わるのも惜しい製品ですので、次回、続きのレポートをお届けします。

2017年5月25日 (木)

ソニー最後の手探り式BCLラジオ ICF-SW11

長々とラジオ・受信機遍歴について、本ブログの中で語ってきました(こちらのカテゴリをご覧ください)が、また1つ、新しいBCLラジオを入手しました。
Icfsw11
それはソニーのICF-SW11。おそらくソニー最後の手探り式BCLラジオです。もともと、あまり買うことを考えていなかった機種なのですが、先週ぐらいにひっそりと生産終了となってしまったんですよね。幸い、その情報に気付いた時点では運よく新品在庫が(普通の値段で)入手できる店が残っていたので、慌てて購入したという次第です。
何となく、BCLブーム期の頃にもあったソニーのTR-4400や松下電器のR-288、R-299を思わせるようなラジオですが、メイドインジャパンではないとはいえ、ソニーブランドで、長波~短波帯のハイバンドとFMまで一通りカバーしていながら6000円ちょっとで買えた(この価格は、当時のTR-4400の実売価格より安かったかも)のですから、コストパフォーマンスはかなりのものです。

余談ですが、最近、ヤフオクやアマゾンで誰もが簡単に商売できるようになった関係で、転売屋という困った連中がはびこってしまい、この手のマイナーな商品ですら、生産終了のアナウンスが出るとあっと言う間に流通在庫が消滅してしまい、その後はプレミア価格でしか購入できなくなるという状況に陥ってしまいます。もともと、ヤフオク等はそんな連中のために用意されたシステムではなかったはずなんですけどね・・・。

それはさておき、このラジオ、性能的には全然期待していなかったのですが、同じソニーのICF-SW7600GRと比較受信してみると、スピーカーで聴く限りにおいては、25mb以下あたりでは、それほど感度に聴感上の大きな差は感じられませんでした。(私の7600GRは十年以上経過したベテランですので、性能劣化している可能性もありますが・・・)但し、シンプルなシングルスーパーのせいか、19mb以上になると明らかに感度低下がみられます。
そして、中波もFMも(長波は受信できる局が無いため不明)、7600GRよりは少し劣るものの、普通に使う分には問題の無いレベルです。全般的に、本格的にBCLをやるのでなければ何とか使える性能ですし、7600GRとのコンビで、サブ機としてならそれなりに実力を発揮してくれると思います。

なお、上記は感度のことだけを書いていますが、選択度の方は明らかに7600GRより劣ります。昔のICF5800ぐらいの感覚です。
チューニングダイヤルは、BCLラジオではICF5800あたりで使われていたオーソドックスな糸かけ式だと思われますが、それほどバックラッシュも気になりませんし、結構使用感のいい機種です。最近はPLLシンセサイザ方式のラジオばかり使っていましたので、短波バンドをざっと流すときの感覚を久々に思い出して、ちょっと懐かしい思いでした。
また、ICF-SW100SとかSW1Sなどのように、少々無理がありそうな小さすぎる設計でもないため、比較的故障リスクは低いと思われ、長く使える機種だと考えられます。

ただ、こんな調子でソニーは、すべてのBCLラジオを遠からず生産終了にしてしまおうと思っているんですかね~。現在、ソニーは業績も好調のようですし、こういう分野も切り捨てないで欲しいところです。本当は、記念モデルとして、昔の人気BCLラジオを復刻していただけると涙モノなのですが、こういう商品は本などと違って、販売すると必ずアフターサービスを6~8年以上継続しなければなりませんので、予約限定販売にしたとしても、ライフサイクルコストを考えると採算が合わず、技術者確保の問題もあって、結局のところ復刻ビジネスは成立しないんでしょうね。。。残念ですが。

2017年5月20日 (土)

今後使って見たいラジオ・受信機について

一応、使用受信機遍歴は、前回の記事ですべて終わりましたので、本記事では今後使ってみたい機種のことを少し書いておきたいと思います。

やはりまずは往年の名機。特に八重洲のFR101DとJRCのNRD-515です。この2機種への思い入れは今も強いですね。BCLブームの頃は常に夢見ていたあこがれの受信機です。もっとも今だと置く場所に困ってしまいますので、安い完動品が入手できるとしても購入はためらってしまうでしょうけど。AMラジオ専用機にするわけにもいきませんし・・・。
あとは、あこがれではないものの、往年のBCLラジオで使ってみたいものがいくつかあります。1つは最後まで手を出さなかった東芝のトライXシリーズ。実はまだ短波を聴き始める前に、東芝からSWL(BCLではなく、SWLと記載されていました)ガイドみたいな小冊子をもらったことがあり、そこにはトライX1600(RP1600F)のことが詳しく記載されていました。RP1600Fは12MHzが受信上限でしたので、本格的にBCLをするには不十分ですが、私が最初に購入を検討したのはスカイセンサーではなく、このトライX1600だったのです。このあたりは状態の良いものが安く入手できるなら、今でも欲しい機種ですね。後継機のRP1700Fや、トライXシリーズの集大成ともいえる2000Fも同様です。
ソニーではCRFシリーズでしょうか。特にCRF-1は長波の感度が他の追随を許さない、内部雑音が少ない・・・など、オンリーワンの部分もあったようですので気にはなりますが、希少性が高いせいか中古でも安く入手するのは無理なようです。
松下電器は特に・・・と言いたいところですが、実はRF2600が気になっていたりします。当時、その中途半端さから購入対象にはならなかったのですが、青く輝くレスポンスの良いデジタル表示はちょっと羨ましくもありました。(同様の青いデジタルは、RF-B30で一応体験できたのですが)

現行機種で今後使ってみたいのは、プロフィールにも記載していますが、アイコムのIC-R8600ですね。今のところそれほど高い評価を得られていない模様ですが、こういう受信機はアップデートで化けたりもしますので、今後に期待したいところです。そしてアイコムではもう1台、IC-R75も気になるリストには入っています。生産終了したり再生産になったりしつつ、現状どうなっているのか不明な機種ですね。IC-R8600は後継機とは言えない価格ですので、この機種は需要がある限り販売を続けて欲しいものです。

あと、ポータブルラジオでは、ICF-SW7600GRぐらいのサイズで、PERSEUSのような広帯域録音が単体でできるものが出たら欲しいな~と思います。技術的には可能だと思います(私が知らないだけで、中華ラジオなら既に出ているとか??)ので、あとはニーズとメーカーのやる気次第でしょうね。

2017年5月19日 (金)

ラジオ・受信機の思い出 ~その24 初めてのSDR受信機 PERSEUS

さて、この「ラジオ・受信機の思い出」も、ついに現時点での最後の受信機となりました。実はこの機種については、本ブログで、「PERSEUSという受信機」というタイトルで既に話題にしていますので、そちらも併せてご覧ください。(似たようなことを書いていますが・・・)
Perseus
この受信機も単身赴任先の住居に置いている(即ち常に手元にある状態)のですが、前回のICF-SW7600GRの記事にも書いた通り、現状、外にアンテナが張れない状況になっているので、結果的にこの機種は使いようがなく、通電せずに保管だけをしている状態となっています。
ちなみに、単身赴任先の住居は2年前まで東京都江戸川区でした。その時にぜひ試してみたくなってこのPERSEUSを購入したのです。当時はベランダにもALA1530クラスのアンテナを設置することも可能だったのですが、とにかく最悪な受信環境で、皆さんが「きょうは強力。S4ぐらいで入感しています」とかネットで報告している局がノイズに埋もれてまったく聴こえないような状況でした。特に私が聴きたいローバンドの方は壊滅的にダメでした。
私がPERSEUSにイマイチ馴染めないのも、その操作フィーリングの問題だけでなく、この劣悪な受信環境が影響していたのだろうと思います。(その点はPERSEUSに責任は無いのですが)

現在、BCLブーム時代と比べると、短波帯は随分静かになってしまい、寂しい限りではありますが、それでもロケーションとアンテナさえまともなら、まだまだ楽しめる趣味だと思います。そしてそういう環境なら、このPERSEUSならではの良さが存分に発揮されるのでしょうね。
私は受信機そのものについては、昔からの夢を現実のものとしてきましたので満足していますが、良い受信環境というのは今後も追い求めていきたいと思っています。そしてその夢にある程度接近できたとき、私のBCLライフも本格的に復活するのかもしれません。

2017年5月18日 (木)

ラジオ・受信機の思い出 ~その23 いつまでも販売を続けてほしい名機 ICF-SW7600GR

これまでご紹介してきた機種でヤフオク等で売却したものは1台もありませんので、状態は不明ながらも殆どが実家や単身赴任元となる自宅の方に残っているはずですが、いずれも元箱の中か、通電せずに配置(実家にあるものは「放置」)している状況です。
Icfsw7600gr
ということで、今回はソニーの現行BCLラジオであるICF-SW7600GRをご紹介しますが、これは「思い出」ではなく、まさに今の私が常用している受信機ということになります。もう購入してから10年は経過していますが、今のところ快調に動いています。
ただ、私の7600GRだけかもしれませんが、エネループを使用すると、入れることはできても、電池ボックスから抜けなくなってしまいます。(ラジオペンチのようなもので、無理やり引っ張り出すしかなくなります)そのため、普通のアルカリ電池で使用しているのが現状です。エネループって微妙にサイズが大きいようですね。最近の(7600GRの)ロットではこのあたり改善されているのかなとも思うのですが、いかがなものでしょうか?

なお現状、単身赴任先の住居ではまともなアンテナが張れない状況になっていますので、内蔵アンテナでの受信しかできませんが、壁の薄いマンションですので、何とかローカル中波や短波帯の日本語放送など強力局の受信は可能です。同期検波は、もう少ししぶとくロックしてくれたらな~とは思いますが、それなりに優秀ですね。
別の記事でも書きましたが、外に持ち出せばその実力を存分に発揮してくれ、それなりにDXを稼いでくれる優れものでもあります。

ちなみに、私が購入したときは3万円台後半でしたが、今は並行輸入で2万円を切る価格。並行輸入でなくても2万円台後半で買えるようになっており、今がお買い得・・・という状況になっています。一般的に、お買い得になる頃には、その製品のライフサイクルが終わる(つまり生産終了となる)ことになるのですが、(生産終了の)噂は常に出ている中、このブログ記事を書いている時点では、まったくそのようなアナウンスはありません。このままICF-EX5のように、マイナーチェンジしつつも30年以上のロングセラー機種になればいいんですけどね。世界中を中華ラジオが席巻しない限り、長く販売継続の可能性はあると思うのですが。。。

2017年5月17日 (水)

ラジオ・受信機の思い出 ~その22 勢いで買ってしまったAR7030PLUS

さて、この「ラジオ・受信機の思い出」シリーズも終盤になり、ここでようやく登場するのがAR7030PLUSです。
Ar7030p_2
AR7030PLUSは、当時NRD-545と人気を二分していた機種で、両機種を比較したようなレビュー記事もいくつかネット上にアップロードされていたと思います。
私は・・・というと、この機種で一番気に入らなかったのは写真から見る限りのデザインです。通信型受信機らしい風格もないですし、何だか値段の割に安っぽさすら感じられます。(実際、そういう評価をしていた人もいました)

しかしながら、AR7030の評判の悪さはデザインや操作性に集中しており、受信性能に関しては多くの人が例外なく高い評価をしていました。それで私もこの機種を試してみたくなり、BCL熱が一時的に復活していたときに勢いで購入することになったのです。(毎度このような調子で気軽に受信機購入してきた結果、今では1万円程度で買える中華ラジオや、ソニーの7600GRの予備機を購入することすら躊躇してしまうほど貧乏になってしまいました。これもBCL受信機にハマり過ぎた報いでしょう・・・)

実際、この機種の受信性能は素晴らしく、NRD-545に一歩も引けを取らない実力を持っていたと思います。多信号特性も高級機ならではの高いレベルでしたしね。それに買う前に気になっていた安っぽさも、写真だとプラスチックみたいに見えて安っぽく感じるだけで、実物はしっかりした金属筐体で十分高級感が漂った質感の高い機種でした。なお、この機種は音質の良さが評判になっていましたが、ソフトなラジオらしい音を出してくれるというだけで、個人的には特別良い音とは思いませんでしたね。
操作性がイマイチ好きになれない機種でしたので、NRD-545と共にメインシャックには配置していたものの、使用頻度はあまり高くなかったです。あと、ノッチのオプションを付けなかったため、ビート音が発生する厳しい状況下でのDXでは、NRD-545に劣る結果となっていました。
・・・ということで、私の用途・好みを考えると、NRD-545>AR7030PLUSは明らかだったと思います。

なおAR7030については、一時期後継機種の噂もありましたが、どうやら消えてしまったようですね。もうこのようなアナログ受信機の活躍する時代は終わったということでしょう。

2017年5月16日 (火)

ラジオ・受信機の思い出 ~その21 買ってみたら意外に良かったICF-SW77

ICF-SW77は、SW55とともにソニーが出した最後の本格派BCLラジオではないかと思います。名機ICF-2001Dの直系にあたる機種ということで、その実力の程も大いに期待できるところです。
Icfsw77
・・・なのですが、1990年代にこの機種のことをネットでいろいろ情報収集していると、結構散々な評価でした。特に目立ったのが、「内部雑音が多い」というところです。また、せっかく2001Dが素晴らしい同期検波機能を搭載しているのに、このSW77の同期検波はイマイチだという評判もあります。さらに、経年変化でコンデンサが液漏れして基盤を腐食させるという問題があるとか・・・。特に最後の問題は致命的で、メインの回路に重篤な症状を引き起こしてしまうことになります。ICF-2001Dのサージ電流によるFET破壊程度とはレベルが違います。

このような評判だったため、興味はあったものの購入をためらいながら年月は過ぎていきました。発売は1991年でしたが、実際に購入したのは2000年以降で、生産中止になる少し前だったと思います。
当時、7600GSを既に保有していましたので、同じような機種である7600GRだと面白くないなと思い、このSW77が候補にあがってきたのです。兄弟機でもあるSW55とは悩みましたが、やはりフラッグシップ機をと思い、このSW77を購入しました。(それに、SW55は既にカタログ落ちしていたような気もします)
正直、あまり期待はしていなかったものの、当時出ていたソニーのBCLラジオとしては最高峰ですから、興味を持ちながら使い始めることになります。

・・・結果、私の評価としては「excellent!」ということになりました。ICF-2001DがBCLラジオ最高の名機であるという評価には変わりはありませんが、それと同等レベル。同期検波は確かに及ばない印象でしたが、選択度はこちらの方が上だと思います。内部雑音が多いという評判でしたので覚悟していましたが、「どこが?」と思うぐらい静かでした。おそらく最終ロット近い製品でしたし、様々な不具合が改善されたモデルだったのだろうと思います。現行機の7600GRは、極限レベルのDXingには力不足な気もしますが、このICF-SW77は、そういったニーズにも応えられる実力を持っていると思いますし、もう少し長く販売して欲しかったBCLラジオですね。

なお、私のICF-SW77は箱に戻した状態で10年以上が経過しています。コンデンサの液漏れ現象も後期ロットでは対策されていると聞きますし、まったく通電していなくても起こる現象なのかは定かではないのですが、次回通電時に元気よく音を聴かせてくれたらなと祈っているところです。

2017年5月15日 (月)

ラジオ・受信機の思い出 ~その20 ワイドバンドレシーバーの最高峰 AR5000+3

AR5000+3という機種は、確かNRD-545より高価だったような記憶があります。受信可能な周波数は10kHz~2600MHzという超ワイドバンドレシーバーで、FM・AM・USB・LSB・CWといったすべてのモードに対応しています。どちらかといえば、俗に言う「おもしろ無線」マニアの人向けの受信機であり、BCLメインの人が使う受信機ではありません。
私はその「おもしろ無線」マニアではないのですが、聴けるものは何でも聴ける受信機が1台ぐらい欲しいな・・・という思いもあって、この機種の購入に至った次第です。
Ar50003
一応、この機種用にオールバンドに対応できるアンテナとして、ディスコーンアンテナも当時張っていましたが、しょせん固定アンテナに入ってくる電波なんてたかが知れてます(やはり「おもしろ無線」はポータブル機片手に自分の足で稼ぐものだと思います)ので、結局すぐにMWやSW帯だけしか受信しなくなってしまいました。

この機種をBCL受信機として使った場合の評価ですが、このブログの本家サイト(BCL Dreams)にも少し記載しているように、意外に優秀です。私はオプションフィルターなどは使っていませんでしたので、少々選択度の甘さは気になりましたが、それでも昔の中級クラスの通信型受信機(FRG-7700やR-1000等)には負けない基本性能を持っていると思います。
実際、同時に使っていたNRD-545などと比較受信しても、極限状態でない限り差が出てくるようなことはありませんでした。

なお、この機種は通信型受信機タイプとしては内蔵スピーカーの音質が良く、NRD-545の外付けスピーカー以上だったように思います。昔のBCLラジオのように、受信状態の良い局をのんびりと楽しむには最適でした。これを使っていた当時はあまりDXを追及するようなBCLスタイルではなかったため、結構稼働率は高かったことを覚えています。

ただ、やはり値段が高すぎましたね。正直お金の無駄遣いをしました。。。現在もこの機種の後継であるAR5001Dが発売されていますが、これはもうお金が余ってない限り、BCLが手を出すシロモノではないと思います。

ラジオ・受信機の思い出 ~その19 中古で買った唯一のBCLラジオ ICF-SW07

私はこれまで数多くのラジオ・受信機を購入してきましたが、そのいずれもが新品購入でした。不具合があったときに自分で修理・調整をするスキルが無いということもありましたが、やはり新品状態から使うことで、より愛着を持って利用できるということもありました。そんな私が初めてリサイクルショップで買ったのが、ソニーICF-SW07です。
Icfsw07
このICF-SW07という機種は、同じ小型BCLラジオでも、ICF-SW100Sのように心躍る機種とはいえず、結構高価な機種でもありましたので、おそらく新品価格では買うことはなかっただろうと思っています。
この機種をリサイクルショップで見つけたのは偶然でしたが、その頃は「BCL復活組」が話題になり始める少し前だったこともあり、箱付きの(外見上は)良品でありながら、値札は13000円程度。それで、どんな機種か試してみたくなって購入したのがこのICF-SW07との出会いです。

このラジオをメインで使っているBCLの方には申し訳ないのですが、特徴といえば定期的にアップデートされる有償のROMを交換すれば聴きたい放送局の周波数をダイレクト選局できる・・・という程度であり、その他性能面では中途半端だったように思います。ICF-SW100Sのことを考えると大きさは中途半端。そして好みの問題とはいえ、デザインもイマイチ(特に、蓋を閉じた状態が何だか恰好悪いですよね)でした。そのせいか、あまりチューニングしていて楽しい機種でもなかったため、すぐにAMラジオ専用機に成り下がってしまいました。
とはいえ、この機種もついに昨年、生産中止になってしまったんですよね。好きなラジオかどうかは別として、また1つ、ソニーからBCLラジオが消滅してしまったという点ではやはり寂しいものです。

ICF-SW07は、上記のようなこともあって、マイBCLラジオ・受信機コレクションの中でのランキングはかなり低くなっていますが、コレクターの1人としてはソニーのBCLラジオ史を飾る1台として確保しておきたいところです。
それで、この土日、久々に単身赴任元(つまり私の家です)に戻ったとき、状態を確認しようとしたのですが、なぜか見つからず・・・。
やはりリサイクルショップで安く入手したこの機種には愛着も足りず、扱いも少々ぞんざいだったようです。捨ててはいないのでどこかに埋もれているだけだと思うのですが・・・。発見できれば、修理受付をしている間に、一度オーバーホールに出そうかなと思っています。

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