書籍・雑誌

2017年5月31日 (水)

懐かしのBCL書籍 ~短波放送入門/BCL短波放送実践篇

BCLブームの頃は本当に多くの関連書籍が発売され、どこの本屋に行っても、BCL本が並んでいるような状態でしたので、私もさまざまな本を購入して読んだものです。それらの中の有益な本ランキングでは、月刊短波やDX年鑑がトップにいるのは間違いのないところですが、読んでいて面白い本ランキングだと、トップクラスにくるのは、私の場合は今回ご紹介する「短波放送入門」「短波放送実践篇」の2冊(いずれも三木宮彦さん著)です。
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当時、多くのBCL書籍が、ちょっと内容が堅苦しかったり、情報の羅列だけで終わっていたりすることが多かったように思います。内容が堅苦しくても役に立つ記事ならいいのですが、BCLなら常識とも言える事を堅苦しく書いている本もありましたし、受信情報データに至っては、「短波」のような月刊誌ではありませんので、情報が古すぎて殆ど意味がなく、ページのムダにしかなっていなかったものです。

そうした中、写真の2冊はBCLの楽しさを本当に知ることのできる本だったのではないかと思います。本は帰省先に保管していますので、詳しい内容を引用することはできませんが、例えば、ラジオオーストラリア日本語放送であれば、西里さんのカンガルージョッキー放送シーンを実際にイラストと文章で紹介していたり、他にもBBCなど、いくつかの放送局の現場の状況を面白おかしく軽妙に語る文章になっていて、実際の情景を想像しながら、その楽しさを文章から感じることができる・・・という内容・構成になっていました。
また、放送局の紹介以外でも、非常に分かりやすくBCLの面白さを伝える名著だったと私は思います。(現物が手元に無いため、中途半端な紹介になってしまい、申し訳ありません)

ただ、この本、どうもメーカーとタイアップしていたようで、「短波放送実践篇」は、ICF5900のイラストが随所に登場し、文章でもその良さを宣伝している箇所があります。(「短波放送入門」は私が持っている本はクーガ115でしたが、増版分は確かICF5900のイラストに変わっていたような覚えがあります)当時は、その機種が自分の愛機と異なっていると少しウザかったかもしれませんが、これもご愛嬌でしょう。

この2冊の本、残念ながらこの記事のアップロード時点ではAmazonなどにも出品されていないようですが、もしこの本を見つけたら(そしてあまり高値でなければ)ぜひ、購入して読んでみてください。ちょっと他に無いタイプのBCL書籍だと思いますので。

2017年5月21日 (日)

懐かしのBCL書籍 ~DX年鑑

BCLが大流行していた頃は、BCL関連の書籍も各社いろいろとリリースされていました。そんな中でも、BCL活動をアクティブに行っていた人にとっては、「月刊短波」が最高の情報源であったことに異論のある方は無いだろうと思います。私は今もその月刊短波を創刊号~最終号まですべて持っていますので、「セットで売れば結構なカネになるだろうな・・・」などとイヤらしい考えもありますが、もちろん、これらは大切な思い出の書籍ですので売るつもりなどはありません。(私の場合、受信機もそうですが、「思い出の品を売る」ということが出来ないんですよね。使わないなら、求めている人に売った方が双方幸せになれるという発想はわかるのですが、何だか自分の身を切って売るような気分になってしまうのです)

前置きが長くなりましたが、「DX年鑑」というのは、この月刊短波誌のアドバイザー・OM諸氏により執筆されたDX情報の集大成となります。
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この本が何よりも素晴らしいのは、単なる受信データの羅列ではなく、OMさんからのアドバイスや、その局の受信にまつわる様々な関連情報(時には実際に執筆者の方が受信された時の感想など)が散りばめられている点です。そのため、読み物としても大変面白く、私はこのDX年鑑を何度読み返したかわからない程です。
当時とは様々な状況が変わっていますので、現在使える情報は殆ど無いかもしれませんが、当時読まなかった方は(簡単には入手できない資料ではありますが)是非ご一読ください。懐かしくて涙が出そうになる箇所もあるかも・・・。

なお、このDX年鑑は、国内の中波による民放各局についても詳しく説明されています。国内中波の民放は周波数が変わっていませんので、1990年代に入るまでは、少なくともこの部分は活用できたのですが、今ではNHKがラジオ深夜便で終夜放送をしていますので、状況が変わってしまいました。現在では放送電波で全局制覇をするのは不可能に近い地域もあるかもしれません。

最後に、今もBCL向けの書籍を発行されている出版社の方々、このDX年鑑のようなBCL書籍を企画していただけないものでしょうか。採算性の問題がありますし、多数のOMさんにも参加していただく必要がありますので、簡単ではないでしょうが、BCLの歴史に残る貴重な資料になるのは間違いありません。当時のDX年鑑に匹敵するクオリティの本が登場したら、私を含め、多くの復活組BCLの方が1冊1万円以上でも買ってしまうと思いますよ。
・・・と、三才ブックスさんにメールでも送ってみましょうか・・・。