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2017年5月

2017年5月31日 (水)

懐かしのBCL書籍 ~短波放送入門/BCL短波放送実践篇

BCLブームの頃は本当に多くの関連書籍が発売され、どこの本屋に行っても、BCL本が並んでいるような状態でしたので、私もさまざまな本を購入して読んだものです。それらの中の有益な本ランキングでは、月刊短波やDX年鑑がトップにいるのは間違いのないところですが、読んでいて面白い本ランキングだと、トップクラスにくるのは、私の場合は今回ご紹介する「短波放送入門」「短波放送実践篇」の2冊(いずれも三木宮彦さん著)です。
Bcl_book1_4
当時、多くのBCL書籍が、ちょっと内容が堅苦しかったり、情報の羅列だけで終わっていたりすることが多かったように思います。内容が堅苦しくても役に立つ記事ならいいのですが、BCLなら常識とも言える事を堅苦しく書いている本もありましたし、受信情報データに至っては、「短波」のような月刊誌ではありませんので、情報が古すぎて殆ど意味がなく、ページのムダにしかなっていなかったものです。

そうした中、写真の2冊はBCLの楽しさを本当に知ることのできる本だったのではないかと思います。本は帰省先に保管していますので、詳しい内容を引用することはできませんが、例えば、ラジオオーストラリア日本語放送であれば、西里さんのカンガルージョッキー放送シーンを実際にイラストと文章で紹介していたり、他にもBBCなど、いくつかの放送局の現場の状況を面白おかしく軽妙に語る文章になっていて、実際の情景を想像しながら、その楽しさを文章から感じることができる・・・という内容・構成になっていました。
また、放送局の紹介以外でも、非常に分かりやすくBCLの面白さを伝える名著だったと私は思います。(現物が手元に無いため、中途半端な紹介になってしまい、申し訳ありません)

ただ、この本、どうもメーカーとタイアップしていたようで、「短波放送実践篇」は、ICF5900のイラストが随所に登場し、文章でもその良さを宣伝している箇所があります。(「短波放送入門」は私が持っている本はクーガ115でしたが、増版分は確かICF5900のイラストに変わっていたような覚えがあります)当時は、その機種が自分の愛機と異なっていると少しウザかったかもしれませんが、これもご愛嬌でしょう。

この2冊の本、残念ながらこの記事のアップロード時点ではAmazonなどにも出品されていないようですが、もしこの本を見つけたら(そしてあまり高値でなければ)ぜひ、購入して読んでみてください。ちょっと他に無いタイプのBCL書籍だと思いますので。

2017年5月30日 (火)

今後が楽しそうな中波DX

立派なアンテナを張れば比較的簡単に様々なDX局を受信できる短波帯と異なり、中波帯は初心者にとって極めてハードルの高いエリアです。実際、BCLブームの頃も、本格的に取り組んでおられたのは、ほんの一部のOMさんだけだったのではないかと思います。

中波というのは、狭いエリアに日本の民放やNHK各局、さらに韓国の民放などがひしめき合っていて、地域にもよりますが、そもそも空き周波数など殆ど無い状況となっています。(厳密にいうと空きはあるのですが、国際協定により、9kHzまたは10kHz間隔(地域により異なる)で放送しなければならないというルールがありますので)
さらに、大出力の地元放送局の送信所が比較的近いところにある・・・という最悪のパターンも多く、受信機の性能にもよりますが、巨大なアンテナを張ったりするとバンド全体が飽和してしまって、DX局どころかバンド全体が地元局で埋め尽くされる・・・などということも良くある話です。つまり、短波と違って極端に地域差があり、そこが中波DXを難しくしている理由でもあります。

そんな中波帯ですが、昔から、深夜~早朝にフィリピンやオーストラリア局が受信できたり、地域限定ですが夕方に北米局が受信できる可能性も秘めています。さらに、ほぼ不可能に近いほどの超珍局ですが、トンガやソロモンの局が入感する可能性もゼロではありません。そういう意味からも、短波以上に夢のある分野でもあるのです。
短波帯で送信する局数が減り続ける一方、中波については昔と変わらない、あるいは増えている(短波から移行した局もありますし)でしょうし、難しい分野ではありますが、ターゲットには事欠かないと思います。

また、中波というのは、放送局側も海外で受信されていることを(基本的には)想定していませんので、短波の国内放送以上にその国の雰囲気・お国柄を感じられるプログラムになっていると思われます。その点では短波DXより楽しめるかもしれませんね。

私はBCLブームの頃は関西在住でしたので、北米中波は一度も受信したことがありません。数年前、千葉にドライブをして「道の駅ちくら」に行ったときにチャレンジしたときも残念ながらそれらしい局は受信できませんでした。この北米中波を受信するというのは、私にとって残された「BCL Dreams」の1つです。
ところで、千葉の道の駅で行った簡単ペディションではICF-SW7600GRを使って受信したのですが、時期は11月頃で時間は18時前後、630kHzでSINPO34333ぐらいでかなり良好に英語放送が受信できたのですが、これが何なのかが結局わかりませんでした。
最初はあまりに良好なので、NHKの英語講座かと思ったほどです。この周波数だとオーストラリアかグアムの可能性もありますが、18時前後ですからね・・・。いくら11月といえども、この時間帯にオーストラリアやグアムが入感するというのは、私のこれまでの常識からは信じられず、当時は手元に資料もありませんでしたので、結局わからないままでした。中波DXはまだまだ私にとっては未知の世界。これからの楽しみです。
それに、高感度ラジオなら内蔵アンテナだけでも楽しめますので、ペディション時に不審がられないところもいいですね。(^^;)

2017年5月29日 (月)

寂しい短波帯・・・BCLもそろそろ潮時か!?

前回、短波放送はまだ無くならない・・・といった旨の記事を書きましたが、現実の短波帯が年々寂しくなっているのは事実で、本記事のタイトル通り、そろそろBCLも潮時なのかな・・・などと思っていました。
実際、ヨーロッパの国際放送は、その多くが廃止・縮小され、最近ではラジオオーストラリアが短波放送を全廃してしまいました。国内放送についても、昔は無数にあったインドネシアのRRIなどは大幅に減ってしまったように思います。(もともと、中波・FMの技術が進歩すれば、遠からずこの地域の(いわゆるトロピカルバンドの)短波放送が廃止・縮小されることは、BCLブームの時代からわかっていたことですが)

とはいえ、改めて影山さんのBBSなどを拝見すると、まだ全然終わってないような気もします。私のところの受信環境がダメすぎて、短波帯がより寂しく感じられるだけで、それなりのロケーションとアンテナさえあれば、まだまだ色々な局を受信できることが良くわかるんですよね。
(ちなみに影山さんのBBSは、もう10年以上の歴史があり、いつも活発な情報交換が行われています。私にとっても「今現在の空の状態」がどうなっているのかを知る上で、最大かつ最高の情報源となっているのです。今の私は、殆ど受信活動をしないBCLですので、皆さん相変わらず頑張ってるな~と感心しているだけですが・・・)
そして、こういう時代ですので、BBSで報告される局もワンパターンかと思いきや、結構バラエティに富んだ受信報告が行われています。まだまだ短波帯はDXをじっくり楽しめる程度に電波が飛び交っているということでしょうね。

BCL活動って、私だけかもしれませんが、常に資料片手に行っているわけではないので、定期的にマンネリ化の波が襲ってきます。そんなとき、昔ならWRTHや月刊短波・DX年鑑などと地図をみながら普段聴かないエリアの局に挑戦することで、新たな発見や未知の放送局に出会えてやる気復活!!となっていたものでしたが、それは今も同じ。そして、それができる程度にはまだ短波帯は賑わっているのです。また、今は昔ほど混信やビート音に悩まされるケースは少なくなっています(ノイズ対策には悩まされますが)ので、それほど高級な受信機を入手しなくても(それこそ2万円弱で入手可能なICF-SW7600GRでも)十分にBCLを満喫できると思います。

ただ、それもいつまで続くかは不明です。昔BCLを経験していた人で、定年後の楽しみに取っておこうなどと思っている方は、その考えを改めて、即日BCL復活組に参戦された方がよろしいかと思います。楽しめるうちに十分楽しんでおきましょう。(それは実際に受信活動を行っていない現在の私自身にも言えることですけどね)

2017年5月26日 (金)

短波放送は無くなるの?

その昔、ソニーが「ベータマックスはなくなるの?」という新聞広告を大々的に出したことがあります。もちろんネガティブな広告ではなく、最終的にベータマックスの良さを宣伝する広告なのですが、その後、本当にベータマックスというビデオの方式は無くなってしまいました。
BCLという趣味が今後も続けられるためには、短波で送信してくれる放送局が無くならないことが前提条件となります。もちろん、中波でも夜間~早朝はある程度のDXが可能ですし、FMもEスポ発生時には遠距離受信が可能ですが、常時海外の放送が受信できるのは短波だけです。
今後100年以上が経過しても、電離層の状態を人間が自由にコントロールする・・・というSFでもやらないようなトンデモ技術が開発されない限り、超短波で送信されるFM放送を、数千キロ離れた地球の裏側で常に復号することは出来ませんし、まだまだ短波にしか実現できないことはあるのです。

今はインターネット放送があるから短波なんていらないのでは?と言う人もいるのですが、インターネットは、どこの国の誰もが使えるほどの技術にはまだまだ至っていませんし、万一、戦争や大きな自然災害でその国のネットワーク設備が破壊されたら、放送を受信する術は無くなってしまうのです。
それに、中波やFMで全国ネットをするにはコストがかかりすぎる広い国土の国もありますので、まだまだ短波は無くならないだろうと思います。
(外務省からも数年前に写真のようなお知らせがありましたしね。クリックすると、内容が読めると思います)
Swradio_2
そういえば昔、短波は今後すべてSSBになるという話がありましたし、デジタル化されるという話もありました。SSBはともかく、デジタル化の波はまだ今でも継続しているようですが、やはりシンプルな短波ラジオが1台あれば、どこでも受信・再生ができる従来の方式がベストですね。私としても、デジタル化を否定するつもりはありませんが、ギリギリの状態で入感している局も、超強力な局も、同じような状態で受信できてしまうというのは味気ないような気がします。(それこそ、インターネット放送と変わりません)
それに、デジタルだとあまり受信状態が悪いとそもそも復号困難(理論的にはノイズに強い方式なのですが)ですので、アナログならかろうじて内容が聴き取れるのに、デジタルだと何も聴こえないということが起こってしまいます。そういう事情もあって、いまひとつデジタル化が進んでいないのかもしれませんね。

ということで、私も含め、BCLブームを経験してきた世代の(現在、中高年の)人たちは、生涯、短波でBCLを楽しむことができる時代が続くのではないかと予想しています。今からBCLを始める若い人たち(ほんの僅かでしょうけど)が老人になった頃のことはさすがに予想できませんが、その時にはまた新しい楽しみが生まれているかもしれませんね。海外の放送ではなく、宇宙からの放送を楽しむとか・・・それはさすがに2~3世紀後かな(スタートレックの世界ですね)。

以上、私は電波のプロではありませんので、変な箇所があるかもしれませんがご了承ください。

2017年5月25日 (木)

ソニー最後の手探り式BCLラジオ ICF-SW11

長々とラジオ・受信機遍歴について、本ブログの中で語ってきました(こちらのカテゴリをご覧ください)が、また1つ、新しいBCLラジオを入手しました。
Icfsw11
それはソニーのICF-SW11。おそらくソニー最後の手探り式BCLラジオです。もともと、あまり買うことを考えていなかった機種なのですが、先週ぐらいにひっそりと生産終了となってしまったんですよね。幸い、その情報に気付いた時点では運よく新品在庫が(普通の値段で)入手できる店が残っていたので、慌てて購入したという次第です。
何となく、BCLブーム期の頃にもあったソニーのTR-4400や松下電器のR-288、R-299を思わせるようなラジオですが、メイドインジャパンではないとはいえ、ソニーブランドで、長波~短波帯のハイバンドとFMまで一通りカバーしていながら6000円ちょっとで買えた(この価格は、当時のTR-4400の実売価格より安かったかも)のですから、コストパフォーマンスはかなりのものです。

余談ですが、最近、ヤフオクやアマゾンで誰もが簡単に商売できるようになった関係で、転売屋という困った連中がはびこってしまい、この手のマイナーな商品ですら、生産終了のアナウンスが出るとあっと言う間に流通在庫が消滅してしまい、その後はプレミア価格でしか購入できなくなるという状況に陥ってしまいます。もともと、ヤフオク等はそんな連中のために用意されたシステムではなかったはずなんですけどね・・・。

それはさておき、このラジオ、性能的には全然期待していなかったのですが、同じソニーのICF-SW7600GRと比較受信してみると、スピーカーで聴く限りにおいては、25mb以下あたりでは、それほど感度に聴感上の大きな差は感じられませんでした。(私の7600GRは十年以上経過したベテランですので、性能劣化している可能性もありますが・・・)但し、シンプルなシングルスーパーのせいか、19mb以上になると明らかに感度低下がみられます。
そして、中波もFMも(長波は受信できる局が無いため不明)、7600GRよりは少し劣るものの、普通に使う分には問題の無いレベルです。全般的に、本格的にBCLをやるのでなければ何とか使える性能ですし、7600GRとのコンビで、サブ機としてならそれなりに実力を発揮してくれると思います。

なお、上記は感度のことだけを書いていますが、選択度の方は明らかに7600GRより劣ります。昔のICF5800ぐらいの感覚です。
チューニングダイヤルは、BCLラジオではICF5800あたりで使われていたオーソドックスな糸かけ式だと思われますが、それほどバックラッシュも気になりませんし、結構使用感のいい機種です。最近はPLLシンセサイザ方式のラジオばかり使っていましたので、短波バンドをざっと流すときの感覚を久々に思い出して、ちょっと懐かしい思いでした。
また、ICF-SW100SとかSW1Sなどのように、少々無理がありそうな小さすぎる設計でもないため、比較的故障リスクは低いと思われ、長く使える機種だと考えられます。

ただ、こんな調子でソニーは、すべてのBCLラジオを遠からず生産終了にしてしまおうと思っているんですかね~。現在、ソニーは業績も好調のようですし、こういう分野も切り捨てないで欲しいところです。本当は、記念モデルとして、昔の人気BCLラジオを復刻していただけると涙モノなのですが、こういう商品は本などと違って、販売すると必ずアフターサービスを6~8年以上継続しなければなりませんので、予約限定販売にしたとしても、ライフサイクルコストを考えると採算が合わず、技術者確保の問題もあって、結局のところ復刻ビジネスは成立しないんでしょうね。。。残念ですが。

2017年5月24日 (水)

BCLブームはなぜ訪れた(去った)のか

このテーマについては、ブログ等で分析・考察結果を公開されている人が多いようですが、BCLブームのピークのときに中~高生だった私の意見としては非常に単純で、当時、(現代と比べると)あまりにもインドア派にとっての娯楽のバリエーションが少なすぎたことによると思っています。

パソコンもインターネットも無い、家庭用ゲーム機も無い、スマホや携帯など言うまでもありません。当時、インドアでお手軽に楽しめることといえば、読書と音楽鑑賞、テレビ(これも地域によっては、NHKと民放1~2局というところもありましたね)・ラジオのほかは、将棋・囲碁やボードゲームなどのテーブルゲーム程度しかなかったのです。
また、テレビにしても、まだビデオデッキが普及する前ですので、アニメなど特定の分野に限定して趣味として楽しめるようなものでもありませんでした。
さらに、海外旅行については、個人が気軽に買える格安航空券なども殆ど無い時代でしたので、BCLというのは電波を通じて世界を旅する(世界に接する)ことのできる、まさに夢のような趣味だったと思います。
そういう状況下、各社から高性能のBCLラジオが次々発売されたことによって、一気にブームを巻き起こすことになったのでしょう。
(スカイセンサー5800が1960年代に発表されていたら、ブームの時期ももっと早かったかもしれませんね)

そして、BCLが廃れてしまったのは、べリカード集めや、(言語スキル不足で)理解できない放送を聴くことに飽きる人が多くなってきたことに加えて、家庭ではパソコンと、ファミコンに代表される家庭用ゲーム機が普及してきたことが大きな原因だと思います。(そういえば、あの「スペースインベーダー」が大流行したのが1978年で、その後アーケードゲームが一般的な娯楽として普及し始めた頃から、BCLブームが下降線をたどりだしたような気がします。皆、こうした新しい娯楽に移行していったのかもしれませんね)

BCLの場合、言語の壁というのは相当に高く、克服できてより深くBCLを楽しめた人はほんの一握りだったでしょう。
それと比較すると、パソコン及びそのプログラミング言語は、一通り使いこなすための難易度はそれほど高くなかったため、よりハマりやすかったのではないかと思います(実際、私もその1人でしたし)。
また、パソコンの場合、プログラミングの面白さを理解できない人でも、バラエティに富んだパソコンゲームが出ており、そちらで十分楽しめたということもあります。

・・・結局のところ、BCLブームが1980年代後半までに衰退していくのは必然の流れだったのかもしれませんね。

2017年5月23日 (火)

思い出の放送局 ~Swiss Broadcasting Corporation (SBC)

私がここまでのBCLライフで受信した放送局数は、途中からは記録をやめてしまったので正確な数は不明ですが、少なくとも300局は超えているはずです。(BCLを長くやっていれば、技術や根気が足りなくてもこの程度の局数との出会いは自然と生まれてくると思います。短波帯が賑わっていた当時なら・・・ですが)
中には受信した記憶すら残っていない局もありますが、今でもふと思い出すぐらい記憶に深く刻まれた局もあります。そんな、いつまでも忘れない局の1つが、スイスのSwiss Broadcasting Corporationです。(後年はSwiss Radio Internationalと呼ばれていたように思います)

この局は、BCLブームの頃の夕方16時ぐらいに英語放送が連日良好に受信できていましたので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。この時間帯以外では22時前後に受信した記憶がありますが、いずれにしても、中高生なら受信しやすい時間帯でもありましたので、その点からも身近な海外放送でした。放送開始の5分ぐらい前になると、美しいオルゴールによるインターバルシグナルが流れ始め、定期的に女性アナによるIDが入ります。(このあたりの受信音は、本ブログの本家サイトのここにアップロードしています)
放送自体は御多分にもれずニュースから始まりますが、時々ヨーデルを流してくれるなど、実にスイスらしいというか、一般的にイメージされる「スイス」という国への期待を裏切らない放送を楽しませてくれました。あと、聴いていただければわかりますが、このIDと開始アナウンスを担当している女性アナの口調がいいですよね。のんびりとして、声を聴くだけで癒されてしまいます。そういえば、スイスのアルプス山脈に反響するイメージを表現した(?)のか、アナウンスにエコーが掛かっていましたね。

私は15年ほど前にスイスに旅行したことがありますが、ほんの少し観光した範囲では、放送を受信してイメージしていた通りの国であり、「電波旅行」も捨てたものではないと思ったものです。その旅行の時にはドイツやフランスにも立ち寄っていますが、スイスが一番のお気に入りとなりました。(ある一面ではダークなイメージも持つ国ですが、私が接してきた範囲では非常に好印象でした)
余談ですが、私が宿泊したペンションのマスターは、大阪の観光客から聞き覚えたのか、「モウカリマッカ・・・ボチボチデンナ」と連発していたのが、ちょっとうざかったです・・・。(^^;)

最後に、貴重な音源をどうぞ。「SBC-IS.mp3」をダウンロード

これは、SBCが発行したCD(私はCD自体は入手できなかったのですが)に入っていたインターバルシグナルのノイズレスのステレオ音源です。短波放送で聴くのも良かったですが、このような高音質音源で聴くのもいいですよね。・・・もう二度と短波放送で聴くことができないのは寂しい限りです。

2017年5月22日 (月)

他のBCLとの交流 ~BCLブームの頃

BCLブームがピークを迎えていた頃、メディアは日本全国のBCL人口は300万人と伝えていました(どういう統計を取ったのか定かではありませんが)。人口1億のうち、BCLを楽しむ中心年齢層は2000万人程度でしょうか。その中で300万人ですから、当時の中学・高校の1クラスの人数からすると、同じクラスに5~6人はBCLがいても不思議ではないはずですが、私のクラスには1人もおらず、知る範囲では他クラスにもいませんでした。BCLが話題になることもなく、マイナーな趣味をたった1人で楽しんでいるような気分でした。(友人に勧めても、あまり興味を持ってもらえませんでした)

当時はまだインターネットやパソコン通信がありませんので、第三者と個別に情報交換をする手段としては、近くのBCLクラブに参加するか、文通ぐらいしか手段が無かったのです。BCLクラブは近所に存在していませんでしたので、私は「ラジオの製作」等で文通を希望している他府県のBCLと、手紙のやり取りを行うという手段を取りました。
やはり同じ趣味を持つ者同士、文通という今ではほぼ絶滅に近い手段でしたが、なかなか楽しかったことを覚えています。
ただ、手紙というのは、電子メールのようにそんなに頻繁なやり取りができるわけでもないですし、手書きですからエネルギーも必要です。そうなると、文通相手のBCLへの思い入れやレベル感・方向性がある程度一致していないとなかなか続けられないという問題がありました。対面で話すのであれば、多少のレベル感の違いなどは大した問題ではないのですが、文通の場合、それが顕著に出てしまうんですよね。(会ったことも無い人とのやり取りですからなおさらです)
それでも、文通相手からの手紙が届いたときは嬉しくて何度も読んでいたことを覚えています。やはり同じ趣味を持つ仲間との貴重なやり取りですから。おそらく先方もそう思っていてくれたはずです。

ちなみに、私は中学だけではなく、高校でも身近なところではBCL仲間には恵まれませんでした(確率論からいくと、どうも「BCL人口300万人!」が間違っていたとしか思えません)
今では当時より圧倒的にBCLが少ないにもかかわらず、容易に仲間を見つけることができるようになりました。そして、昔は神様みたいだったOMさんとお会いすることも難しいことではありません。現在、BCLとは超マイナーと言っても過言ではない趣味ですが、それでも今はいい時代なのかもしれませんね。

2017年5月21日 (日)

懐かしのBCL書籍 ~DX年鑑

BCLが大流行していた頃は、BCL関連の書籍も各社いろいろとリリースされていました。そんな中でも、BCL活動をアクティブに行っていた人にとっては、「月刊短波」が最高の情報源であったことに異論のある方は無いだろうと思います。私は今もその月刊短波を創刊号~最終号まですべて持っていますので、「セットで売れば結構なカネになるだろうな・・・」などとイヤらしい考えもありますが、もちろん、これらは大切な思い出の書籍ですので売るつもりなどはありません。(私の場合、受信機もそうですが、「思い出の品を売る」ということが出来ないんですよね。使わないなら、求めている人に売った方が双方幸せになれるという発想はわかるのですが、何だか自分の身を切って売るような気分になってしまうのです)

前置きが長くなりましたが、「DX年鑑」というのは、この月刊短波誌のアドバイザー・OM諸氏により執筆されたDX情報の集大成となります。
Dx_yearbook_2
この本が何よりも素晴らしいのは、単なる受信データの羅列ではなく、OMさんからのアドバイスや、その局の受信にまつわる様々な関連情報(時には実際に執筆者の方が受信された時の感想など)が散りばめられている点です。そのため、読み物としても大変面白く、私はこのDX年鑑を何度読み返したかわからない程です。
当時とは様々な状況が変わっていますので、現在使える情報は殆ど無いかもしれませんが、当時読まなかった方は(簡単には入手できない資料ではありますが)是非ご一読ください。懐かしくて涙が出そうになる箇所もあるかも・・・。

なお、このDX年鑑は、国内の中波による民放各局についても詳しく説明されています。国内中波の民放は周波数が変わっていませんので、1990年代に入るまでは、少なくともこの部分は活用できたのですが、今ではNHKがラジオ深夜便で終夜放送をしていますので、状況が変わってしまいました。現在では放送電波で全局制覇をするのは不可能に近い地域もあるかもしれません。

最後に、今もBCL向けの書籍を発行されている出版社の方々、このDX年鑑のようなBCL書籍を企画していただけないものでしょうか。採算性の問題がありますし、多数のOMさんにも参加していただく必要がありますので、簡単ではないでしょうが、BCLの歴史に残る貴重な資料になるのは間違いありません。当時のDX年鑑に匹敵するクオリティの本が登場したら、私を含め、多くの復活組BCLの方が1冊1万円以上でも買ってしまうと思いますよ。
・・・と、三才ブックスさんにメールでも送ってみましょうか・・・。

2017年5月20日 (土)

今後使って見たいラジオ・受信機について

一応、使用受信機遍歴は、前回の記事ですべて終わりましたので、本記事では今後使ってみたい機種のことを少し書いておきたいと思います。

やはりまずは往年の名機。特に八重洲のFR101DとJRCのNRD-515です。この2機種への思い入れは今も強いですね。BCLブームの頃は常に夢見ていたあこがれの受信機です。もっとも今だと置く場所に困ってしまいますので、安い完動品が入手できるとしても購入はためらってしまうでしょうけど。AMラジオ専用機にするわけにもいきませんし・・・。
あとは、あこがれではないものの、往年のBCLラジオで使ってみたいものがいくつかあります。1つは最後まで手を出さなかった東芝のトライXシリーズ。実はまだ短波を聴き始める前に、東芝からSWL(BCLではなく、SWLと記載されていました)ガイドみたいな小冊子をもらったことがあり、そこにはトライX1600(RP1600F)のことが詳しく記載されていました。RP1600Fは12MHzが受信上限でしたので、本格的にBCLをするには不十分ですが、私が最初に購入を検討したのはスカイセンサーではなく、このトライX1600だったのです。このあたりは状態の良いものが安く入手できるなら、今でも欲しい機種ですね。後継機のRP1700Fや、トライXシリーズの集大成ともいえる2000Fも同様です。
ソニーではCRFシリーズでしょうか。特にCRF-1は長波の感度が他の追随を許さない、内部雑音が少ない・・・など、オンリーワンの部分もあったようですので気にはなりますが、希少性が高いせいか中古でも安く入手するのは無理なようです。
松下電器は特に・・・と言いたいところですが、実はRF2600が気になっていたりします。当時、その中途半端さから購入対象にはならなかったのですが、青く輝くレスポンスの良いデジタル表示はちょっと羨ましくもありました。(同様の青いデジタルは、RF-B30で一応体験できたのですが)

現行機種で今後使ってみたいのは、プロフィールにも記載していますが、アイコムのIC-R8600ですね。今のところそれほど高い評価を得られていない模様ですが、こういう受信機はアップデートで化けたりもしますので、今後に期待したいところです。そしてアイコムではもう1台、IC-R75も気になるリストには入っています。生産終了したり再生産になったりしつつ、現状どうなっているのか不明な機種ですね。IC-R8600は後継機とは言えない価格ですので、この機種は需要がある限り販売を続けて欲しいものです。

あと、ポータブルラジオでは、ICF-SW7600GRぐらいのサイズで、PERSEUSのような広帯域録音が単体でできるものが出たら欲しいな~と思います。技術的には可能だと思います(私が知らないだけで、中華ラジオなら既に出ているとか??)ので、あとはニーズとメーカーのやる気次第でしょうね。

2017年5月19日 (金)

ラジオ・受信機の思い出 ~その24 初めてのSDR受信機 PERSEUS

さて、この「ラジオ・受信機の思い出」も、ついに現時点での最後の受信機となりました。実はこの機種については、本ブログで、「PERSEUSという受信機」というタイトルで既に話題にしていますので、そちらも併せてご覧ください。(似たようなことを書いていますが・・・)
Perseus
この受信機も単身赴任先の住居に置いている(即ち常に手元にある状態)のですが、前回のICF-SW7600GRの記事にも書いた通り、現状、外にアンテナが張れない状況になっているので、結果的にこの機種は使いようがなく、通電せずに保管だけをしている状態となっています。
ちなみに、単身赴任先の住居は2年前まで東京都江戸川区でした。その時にぜひ試してみたくなってこのPERSEUSを購入したのです。当時はベランダにもALA1530クラスのアンテナを設置することも可能だったのですが、とにかく最悪な受信環境で、皆さんが「きょうは強力。S4ぐらいで入感しています」とかネットで報告している局がノイズに埋もれてまったく聴こえないような状況でした。特に私が聴きたいローバンドの方は壊滅的にダメでした。
私がPERSEUSにイマイチ馴染めないのも、その操作フィーリングの問題だけでなく、この劣悪な受信環境が影響していたのだろうと思います。(その点はPERSEUSに責任は無いのですが)

現在、BCLブーム時代と比べると、短波帯は随分静かになってしまい、寂しい限りではありますが、それでもロケーションとアンテナさえまともなら、まだまだ楽しめる趣味だと思います。そしてそういう環境なら、このPERSEUSならではの良さが存分に発揮されるのでしょうね。
私は受信機そのものについては、昔からの夢を現実のものとしてきましたので満足していますが、良い受信環境というのは今後も追い求めていきたいと思っています。そしてその夢にある程度接近できたとき、私のBCLライフも本格的に復活するのかもしれません。

2017年5月18日 (木)

ラジオ・受信機の思い出 ~その23 いつまでも販売を続けてほしい名機 ICF-SW7600GR

これまでご紹介してきた機種でヤフオク等で売却したものは1台もありませんので、状態は不明ながらも殆どが実家や単身赴任元となる自宅の方に残っているはずですが、いずれも元箱の中か、通電せずに配置(実家にあるものは「放置」)している状況です。
Icfsw7600gr
ということで、今回はソニーの現行BCLラジオであるICF-SW7600GRをご紹介しますが、これは「思い出」ではなく、まさに今の私が常用している受信機ということになります。もう購入してから10年は経過していますが、今のところ快調に動いています。
ただ、私の7600GRだけかもしれませんが、エネループを使用すると、入れることはできても、電池ボックスから抜けなくなってしまいます。(ラジオペンチのようなもので、無理やり引っ張り出すしかなくなります)そのため、普通のアルカリ電池で使用しているのが現状です。エネループって微妙にサイズが大きいようですね。最近の(7600GRの)ロットではこのあたり改善されているのかなとも思うのですが、いかがなものでしょうか?

なお現状、単身赴任先の住居ではまともなアンテナが張れない状況になっていますので、内蔵アンテナでの受信しかできませんが、壁の薄いマンションですので、何とかローカル中波や短波帯の日本語放送など強力局の受信は可能です。同期検波は、もう少ししぶとくロックしてくれたらな~とは思いますが、それなりに優秀ですね。
別の記事でも書きましたが、外に持ち出せばその実力を存分に発揮してくれ、それなりにDXを稼いでくれる優れものでもあります。

ちなみに、私が購入したときは3万円台後半でしたが、今は並行輸入で2万円を切る価格。並行輸入でなくても2万円台後半で買えるようになっており、今がお買い得・・・という状況になっています。一般的に、お買い得になる頃には、その製品のライフサイクルが終わる(つまり生産終了となる)ことになるのですが、(生産終了の)噂は常に出ている中、このブログ記事を書いている時点では、まったくそのようなアナウンスはありません。このままICF-EX5のように、マイナーチェンジしつつも30年以上のロングセラー機種になればいいんですけどね。世界中を中華ラジオが席巻しない限り、長く販売継続の可能性はあると思うのですが。。。

2017年5月17日 (水)

ラジオ・受信機の思い出 ~その22 勢いで買ってしまったAR7030PLUS

さて、この「ラジオ・受信機の思い出」シリーズも終盤になり、ここでようやく登場するのがAR7030PLUSです。
Ar7030p_2
AR7030PLUSは、当時NRD-545と人気を二分していた機種で、両機種を比較したようなレビュー記事もいくつかネット上にアップロードされていたと思います。
私は・・・というと、この機種で一番気に入らなかったのは写真から見る限りのデザインです。通信型受信機らしい風格もないですし、何だか値段の割に安っぽさすら感じられます。(実際、そういう評価をしていた人もいました)

しかしながら、AR7030の評判の悪さはデザインや操作性に集中しており、受信性能に関しては多くの人が例外なく高い評価をしていました。それで私もこの機種を試してみたくなり、BCL熱が一時的に復活していたときに勢いで購入することになったのです。(毎度このような調子で気軽に受信機購入してきた結果、今では1万円程度で買える中華ラジオや、ソニーの7600GRの予備機を購入することすら躊躇してしまうほど貧乏になってしまいました。これもBCL受信機にハマり過ぎた報いでしょう・・・)

実際、この機種の受信性能は素晴らしく、NRD-545に一歩も引けを取らない実力を持っていたと思います。多信号特性も高級機ならではの高いレベルでしたしね。それに買う前に気になっていた安っぽさも、写真だとプラスチックみたいに見えて安っぽく感じるだけで、実物はしっかりした金属筐体で十分高級感が漂った質感の高い機種でした。なお、この機種は音質の良さが評判になっていましたが、ソフトなラジオらしい音を出してくれるというだけで、個人的には特別良い音とは思いませんでしたね。
操作性がイマイチ好きになれない機種でしたので、NRD-545と共にメインシャックには配置していたものの、使用頻度はあまり高くなかったです。あと、ノッチのオプションを付けなかったため、ビート音が発生する厳しい状況下でのDXでは、NRD-545に劣る結果となっていました。
・・・ということで、私の用途・好みを考えると、NRD-545>AR7030PLUSは明らかだったと思います。

なおAR7030については、一時期後継機種の噂もありましたが、どうやら消えてしまったようですね。もうこのようなアナログ受信機の活躍する時代は終わったということでしょう。

2017年5月16日 (火)

ラジオ・受信機の思い出 ~その21 買ってみたら意外に良かったICF-SW77

ICF-SW77は、SW55とともにソニーが出した最後の本格派BCLラジオではないかと思います。名機ICF-2001Dの直系にあたる機種ということで、その実力の程も大いに期待できるところです。
Icfsw77
・・・なのですが、1990年代にこの機種のことをネットでいろいろ情報収集していると、結構散々な評価でした。特に目立ったのが、「内部雑音が多い」というところです。また、せっかく2001Dが素晴らしい同期検波機能を搭載しているのに、このSW77の同期検波はイマイチだという評判もあります。さらに、経年変化でコンデンサが液漏れして基盤を腐食させるという問題があるとか・・・。特に最後の問題は致命的で、メインの回路に重篤な症状を引き起こしてしまうことになります。ICF-2001Dのサージ電流によるFET破壊程度とはレベルが違います。

このような評判だったため、興味はあったものの購入をためらいながら年月は過ぎていきました。発売は1991年でしたが、実際に購入したのは2000年以降で、生産中止になる少し前だったと思います。
当時、7600GSを既に保有していましたので、同じような機種である7600GRだと面白くないなと思い、このSW77が候補にあがってきたのです。兄弟機でもあるSW55とは悩みましたが、やはりフラッグシップ機をと思い、このSW77を購入しました。(それに、SW55は既にカタログ落ちしていたような気もします)
正直、あまり期待はしていなかったものの、当時出ていたソニーのBCLラジオとしては最高峰ですから、興味を持ちながら使い始めることになります。

・・・結果、私の評価としては「excellent!」ということになりました。ICF-2001DがBCLラジオ最高の名機であるという評価には変わりはありませんが、それと同等レベル。同期検波は確かに及ばない印象でしたが、選択度はこちらの方が上だと思います。内部雑音が多いという評判でしたので覚悟していましたが、「どこが?」と思うぐらい静かでした。おそらく最終ロット近い製品でしたし、様々な不具合が改善されたモデルだったのだろうと思います。現行機の7600GRは、極限レベルのDXingには力不足な気もしますが、このICF-SW77は、そういったニーズにも応えられる実力を持っていると思いますし、もう少し長く販売して欲しかったBCLラジオですね。

なお、私のICF-SW77は箱に戻した状態で10年以上が経過しています。コンデンサの液漏れ現象も後期ロットでは対策されていると聞きますし、まったく通電していなくても起こる現象なのかは定かではないのですが、次回通電時に元気よく音を聴かせてくれたらなと祈っているところです。

2017年5月15日 (月)

ラジオ・受信機の思い出 ~その20 ワイドバンドレシーバーの最高峰 AR5000+3

AR5000+3という機種は、確かNRD-545より高価だったような記憶があります。受信可能な周波数は10kHz~2600MHzという超ワイドバンドレシーバーで、FM・AM・USB・LSB・CWといったすべてのモードに対応しています。どちらかといえば、俗に言う「おもしろ無線」マニアの人向けの受信機であり、BCLメインの人が使う受信機ではありません。
私はその「おもしろ無線」マニアではないのですが、聴けるものは何でも聴ける受信機が1台ぐらい欲しいな・・・という思いもあって、この機種の購入に至った次第です。
Ar50003
一応、この機種用にオールバンドに対応できるアンテナとして、ディスコーンアンテナも当時張っていましたが、しょせん固定アンテナに入ってくる電波なんてたかが知れてます(やはり「おもしろ無線」はポータブル機片手に自分の足で稼ぐものだと思います)ので、結局すぐにMWやSW帯だけしか受信しなくなってしまいました。

この機種をBCL受信機として使った場合の評価ですが、このブログの本家サイト(BCL Dreams)にも少し記載しているように、意外に優秀です。私はオプションフィルターなどは使っていませんでしたので、少々選択度の甘さは気になりましたが、それでも昔の中級クラスの通信型受信機(FRG-7700やR-1000等)には負けない基本性能を持っていると思います。
実際、同時に使っていたNRD-545などと比較受信しても、極限状態でない限り差が出てくるようなことはありませんでした。

なお、この機種は通信型受信機タイプとしては内蔵スピーカーの音質が良く、NRD-545の外付けスピーカー以上だったように思います。昔のBCLラジオのように、受信状態の良い局をのんびりと楽しむには最適でした。これを使っていた当時はあまりDXを追及するようなBCLスタイルではなかったため、結構稼働率は高かったことを覚えています。

ただ、やはり値段が高すぎましたね。正直お金の無駄遣いをしました。。。現在もこの機種の後継であるAR5001Dが発売されていますが、これはもうお金が余ってない限り、BCLが手を出すシロモノではないと思います。

ラジオ・受信機の思い出 ~その19 中古で買った唯一のBCLラジオ ICF-SW07

私はこれまで数多くのラジオ・受信機を購入してきましたが、そのいずれもが新品購入でした。不具合があったときに自分で修理・調整をするスキルが無いということもありましたが、やはり新品状態から使うことで、より愛着を持って利用できるということもありました。そんな私が初めてリサイクルショップで買ったのが、ソニーICF-SW07です。
Icfsw07
このICF-SW07という機種は、同じ小型BCLラジオでも、ICF-SW100Sのように心躍る機種とはいえず、結構高価な機種でもありましたので、おそらく新品価格では買うことはなかっただろうと思っています。
この機種をリサイクルショップで見つけたのは偶然でしたが、その頃は「BCL復活組」が話題になり始める少し前だったこともあり、箱付きの(外見上は)良品でありながら、値札は13000円程度。それで、どんな機種か試してみたくなって購入したのがこのICF-SW07との出会いです。

このラジオをメインで使っているBCLの方には申し訳ないのですが、特徴といえば定期的にアップデートされる有償のROMを交換すれば聴きたい放送局の周波数をダイレクト選局できる・・・という程度であり、その他性能面では中途半端だったように思います。ICF-SW100Sのことを考えると大きさは中途半端。そして好みの問題とはいえ、デザインもイマイチ(特に、蓋を閉じた状態が何だか恰好悪いですよね)でした。そのせいか、あまりチューニングしていて楽しい機種でもなかったため、すぐにAMラジオ専用機に成り下がってしまいました。
とはいえ、この機種もついに昨年、生産中止になってしまったんですよね。好きなラジオかどうかは別として、また1つ、ソニーからBCLラジオが消滅してしまったという点ではやはり寂しいものです。

ICF-SW07は、上記のようなこともあって、マイBCLラジオ・受信機コレクションの中でのランキングはかなり低くなっていますが、コレクターの1人としてはソニーのBCLラジオ史を飾る1台として確保しておきたいところです。
それで、この土日、久々に単身赴任元(つまり私の家です)に戻ったとき、状態を確認しようとしたのですが、なぜか見つからず・・・。
やはりリサイクルショップで安く入手したこの機種には愛着も足りず、扱いも少々ぞんざいだったようです。捨ててはいないのでどこかに埋もれているだけだと思うのですが・・・。発見できれば、修理受付をしている間に、一度オーバーホールに出そうかなと思っています。

2017年5月12日 (金)

ラジオ・受信機の思い出 ~その18 ついに手にした夢のJRC機 NRD-545

JRCが初めて民生用として出したBCL受信機はNRD-505でした。ただこの機種は、その恐ろしい値段(40万円弱)からあこがれの対象にもならず、当時の私の(現実路線での)あこがれの受信機は八重洲のFR-101Dでした。

そんな私が、JRCの受信機を欲しいと思いだしたのはNRD-515からです。もっとも、当時は学生なのであんなお金を出せるはずもなかったですし、あそこまで高価でなくても、FRG-7700ぐらいで十分と思っていたものでした。
とはいえ、多くのOMさんが愛用されていたNRD-515という機種は、FR-101Dに代わり、私にとってその後ずっと夢の受信機であったことは事実で、実際に使ったことはありませんが、今でも忘れられない受信機の1つとなっています。(今でも状態のいい中古があれば欲しいんですけど、自分で整備する技術もありませんしね・・・)

そんなJRCの受信機を実際に購入することになったのは、結果的にJRCにとって最後の民生用受信機となったNRD-545です。
Nrd545
私は2台購入したのですが、1台目はおそらく発売されて間もない頃の初期ロット。そして2台目は最終ロットかそれに近いものです。
この機種の使用レビュー等はネット上に多数出ていますのであえて書きませんが、正直なところ、受信性能自体は期待したほどでもなかったな・・・という印象でした。当時、「優れた受信機を使えば、より難易度の高い局が受信できる」という受信機信仰が強かったため、この機種にも当然期待したのですが、この機種を使うことで、やはりアンテナとロケーションで決まるんだな・・・という当たり前のことを身を持って感じる結果となったものです。(もちろん、そのことはBCL初心者の頃から知識としては持っていましたが、自分の中での受信機信仰は根強かったのです)いくらDSP受信機といっても、自然雑音を抑えて目的局の音声だけを浮かび上がらせる・・・などということができるわけでもないですしね。

ただ、この機種は使用フィーリングが素晴らしかったと思います。私は、より気分を出してDXingに励みたかったため、純正の外部スピーカーやヘッドホンも同時購入していましたが、これも大正解でした。音質がどうこうではなく、BCLって気分も大事ですからね・・・。言わば、同じ行先でも高級車で向かうのと、安い車で向かうのとは全然気分が違うのと似ています。
Shack_2
ちなみに、右の写真は545が2台体制のときのシャックですが、この時は部屋に入るだけで楽しい気分になっていたことを覚えています。
写真には写っていませんが、6800やRF-B30、2001D・SW77などもすぐそばに置いてましたしね。

この時が、学生の頃には本当に夢見ていたようなシャックをようやく実現できた時期ということになります。

このように、OMさんになったような気分(幻想ですが・・・)を味わいつつBCLを楽しむことができる受信機、その代表がJRCのNRDシリーズでしたね。もう後継機が出ないというのが残念でなりません。。。

2017年5月11日 (木)

ラジオ・受信機の思い出 ~その17 これぞソニー!の小型BCLラジオ ICF-SW100S

このICF-SW100Sは、デジタルガジェット好きのBCLの心をガッチリとつかんだ機種だったと思います。超小型でありながら、一通りの機能を搭載し、LW~SWをフルカバーした受信機ということで、とにかく魅力的な機種でした。
受信性能についても、7600GRなどには敵いませんが、DX目的でないリスニング派のBCLなら十分なレベルでした。
何よりサイズパフォーマンス?はおそらくBCLラジオ史上No.1。総合力でのNo.1がICF2001Dなら、小さい割に・・・の中でのランキングだと、この機種がトップであることは間違いありません。

当時の私はBCL活動など殆ど行っていなかったにもかかわらず、この機種は店頭で一目惚れしてしまい、ついつい買ってしまったものです。この機種は構造上、ヒンジ部が破損しやすいという問題を抱えているのですが、破損するほど使わない私にとってはあまり関係の無いことでもありました。
とにかく、BCLラジオをコレクションしている方がおられるなら、この機種は必須のコレクションアイテムではないかと思いますが、状態の良いものを入手するのが難しいかもしれませんね。2008年ぐらいに生産中止ですので、おそらく公式の修理受付も終わっていると思います。ちなみに、私は新品購入後殆ど使っていませんので、経年自然劣化が無ければ極上品です。手放しませんけどね・・・。

なお、この機種が発売されたのは1994年のようですが、当時BCLはすっかり下火になっていた時期で、かつ今のようにBCL復活をする人たちも少ない時期でした。そんなご時世の中、よくこんなBCLラジオを開発する予算が確保できたなと感心してしまいます。こういうところがソニーらしさでもあり、今も私がソニーファンを続けている理由でもあります。
ICF-SW7600GRで終わりにせず、記念モデルのようなものを最後に作って欲しいと思うのは私だけではないでしょう。

ラジオ・受信機の思い出 ~その16 ループアンテナ付きだったICF-SW7600GS

ソニーの7600シリーズというのは、BCLブームの頃から始まっており、現在のICF-SW7600GRが最新(かつ、おそらく最終モデル・・・)となっています。7600GSはGRの前モデルですが、アクティブループアンテナAN-LP1が付属してボディカラーがブラックという以外は(少なくともデザイン・機能は)現行機の7600GRと殆ど変わらないはず(メモリ数はこちらの方が少なかったかもしれません)。大阪の自宅に戻れば実機があるので、細かい違いがあればわかるんですけどね。ネットで検索した情報によると、少なくとも1996年時点のカタログに掲載されていたようです。そう考えると、現行の7600GRというのは、マイナーチェンジをしながら実質的に20年以上の歴史あるモデルということになりますね。

これだけコンパクトでありながら、ICF2001DやICF-SW77/55に実用上の受信性能はそれほど劣っていないというのは大したものです。コンパクトさの影響か、スピーカーからの音質はイマイチですが、それでもBCLブーム期にこんなラジオがあったらもっともっと楽しめただろうなと思います。

ただこの機種を入手した頃には、既にマイBCLブームは終わっていましたので、これでDXingをしたとかいう記憶はなく、せいぜい海外日本語放送を受信した程度でした。
現在は7600GRを使っている関係もあって、この7600GS本体は箱に戻した状態となっていますが、付属していたAN-LP1はなかなか使える奴ですので、これだけは現在もケースバイケースで活躍中です。

2017年5月10日 (水)

ラジオ・受信機の思い出 ~その15 BCLラジオ史上No.1の名機 ICF2001D

次はタイトル通り名機の誉れ高いICF2001Dです。前モデルだったICF2001の欠点をほぼ解消し、しかも基本能力を大幅にグレードアップしたのがこの機種ですね。
感度・選択度・安定度はいずれもBCLラジオとしては最高レベルで、この機種に初搭載された同期検波機能がまた素晴らしかったと思います。エアバンドも受信できる等、BCLとして欲しいものをすべて詰め込んだようなラジオでした。

・・・なのですが、実はこの機種、何で手元にあるのか、まったく記憶にありません。もちろん自分で購入しているのは間違いないのですが、私は大学入学後1年ぐらい経過した頃、八重洲のFRG-7700一式を購入しようとアルバイトで稼いだお金を、7700ではなくパソコン(NECのPC-8001)につぎ込んでからはコンピューターに熱中し、その後大学生の期間中はBCLをアクティブに行っていなかったため、BCLラジオを購入した記憶もあまり残っていないのです。おそらく、買った時点ではこのBCLラジオの素晴らしさを良く分かっていないまま、殆ど眠らせていたのだろうと思います。
後にこのラジオの評判を聞き、実際に自分でも(遅ればせながらマジメに)使ってみることで、ようやくその実力を実感することができました。数値上の差は不明ですが、受信性能はICF6800以上ではないかと思います。6800のような重厚感はありませんが、その実力はBCLラジオ史上No.1といっても過言ではないでしょう。

このICF2001Dは1985年に発売されており、おそらく1990年になるまでに私は購入していたと思われるのですが、実際に使うようになったのは1990年代に入ってからです。つまりインターネットの普及が始まった頃ですね。ネットで得た情報により、この機種は実力は高いものの、アンテナのサージ電流でFETが破壊されることがあるという問題(私はソフト屋ですのでハードのことは詳しくないですが、外部アンテナ接続を想定していることを考慮すれば、相当初歩的な設計ミスではないでしょうか・・・)があることが話題になっていました(後年のロットでは改善されたらしいですが)
このことに気付いた時点で私の2001Dは無事でしたが、該当モデルかどうかが不明ですので、外部アンテナを接続するのは今でも怖いですね。また、この機種は標準でもBCLラジオとしては選択度は良かったと思いますが、さらに狭帯域のフィルターに交換するという改造も巷では流行していたようでした。

さて、これほどのBCLラジオです。私が実施する次なるアクションとは・・・?

・・・それは「予備機の購入」です。そう思った頃には既にICF2001Dはカタログ落ちしていましたが、まだ米国のUniversal Radioから通販購入できる状況でしたので、初めての海外通販にチャレンジし、無事に2001D(海外での型番はICF-2010)を入手することができたのです。この本体は到着後に数十分動作確認をしただけで箱に戻したままの状態で、その後おそらく15年~20年は通電していないはずです。電子機器はよほど理想的な環境で保管しない限り、使わなくても劣化しますので、無事かどうかは何とも言えませんが、この名機の予備機を持っているというのは何やら安心感があります。(BCLに限らず、コレクターの方ならご理解いただけれる心理ではないかと思います)

2017年5月 8日 (月)

ラジオ・受信機の思い出 ~その14 実力は通信型に負けない RF-B30

ICF6800を大学入試の前日に購入したというのは、前回記事記載の通りですが、このRF-B30は、大学入学直後に(即ち6800購入から2か月も経たないうちに)購入しています。ちなみに、その時期はRF-B30が新発売された直後になります。
Rfb30
ICF6800を買った時点では、RF-B30の新発売情報はまだ出ておらず(どこかの通販の広告で、松下電器から正式発表される前にこのB30の広告がフライングで誤って出てしまったような覚えもありますが)、情報を知ったのは、6800を買ってから間もない頃でした。
幸か不幸か、その時たまたま手元に大学の合格祝い金等があったため、このRF-B30を勢いで購入してしまったのです。(今も昔もお金の無駄遣いをしてるのは一緒ですね・・・)

ということで、当時は100m超のビニル線を使ったロングワイヤーアンテナで、受信機はICF6800・RF-B30・FRG-7といったところをメインにしたシャックを構成していました。大学の教養課程という比較的自由度の高い時期を過ごしていたこともあり、頻繁に夕方の中南米DXを楽しめたものでした。

このRF-B30ですが、当時私は何となくRF2600の青いデジタルにあこがれていましたので、初めて出会えた青デジタルのこのBCLラジオ、初見では何となく好印象だったことを覚えています。
肝心の性能ですが、選択度はほんの少しICF6800より切れがいいような印象でした。(数値的なことは不明ですので、あくまでも聴感上のことです)感度は同等、安定度は6800の方が上のような気はしましたが、実用上の差は殆どありません。また、いわゆる多信号特性についても大差は無かったように思います。
実際、当時色々な局を比較受信しましたが、どちらか一方でしか受信できなかったり、極端に受信状態が異なるようなことは無かったと思います。ただ、B30の方は音質が少々安っぽい印象で、少なくともスピーカーで聴く限りはICF6800の方が良かったですし、了解度も高かったように思います。
また、質感の高いICF6800と比較すると、筐体からボタン類・ダイヤル類など、B30は全般的に安っぽいのが残念でした。BCLマニア自体、まだ当時はメイン層が学生ということもあって、徹底的にコストダウンした結果なのかもしれませんが、通信型受信機にあこがれを持っていた私にとって、使っていて気分の良くなる受信機ではなく、結果的にICF6800を使うケースが多かったですね。

RF-B30については、現在生き残っている個体でも、デジタル部分のトラブルが多いと聞いていますが、私の手元にあるものは、ICF6800同様、5~6年前の時点ではまったく問題のない状態で稼働していました。正直それほど魅力的といえる機種ではないのですが、またBCL再開の時には、(完動品でもありますし)思い出の一品としてシャックに配置してやりたいなと思います。

2017年5月 5日 (金)

ラジオ・受信機の思い出 ~その13 今も昔も一番好きな機種 ICF6800

私ごとで恐縮ですが(って、本ブログの記事って殆ど私ごとですが・・・)、このICF6800を購入したのは、何と大学入試の前日でした。別に余裕があった訳ではありませんが、大幅に値下げされたという情報を得て、ついつい試験のことも忘れて買ってしまったのです。当時から病的な受信機好きでしたので・・・。ちなみに値下げされたのは、その直後にICF6800Aというマイナーチェンジ版が販売されたことによります。(安く買えたとはいえ、これは少々悔しかったですね)

このICF6800は、記事のタイトル通り、今でも私の受信機使用遍歴の中で最も好きな機種です。後に子どもの頃からずっと夢だったJRCの受信機(NRD-545)なども入手した私ですが、この6800への思い入れに勝るものではありません。

この機種はプラスチック筐体でもあり、分類としてはBCLラジオだと思われるのですが、使用感は通信型受信機と大差なく(実際当時使っていたFRG-7よりも優れていました)、それなりに切れ味のいいセラミックフィルターと、その頃、マンションの屋上を使って張った100m以上のロングワイヤーアンテナ(その頃住んでいたマンションは規則が皆無に等しく、屋上にも自由に出れましたし、アンテナ張っても怒られませんでした)の効果もあって、当時のメインターゲットである中南米エリアで多くの初受信局を私にプレゼントしてくれました。

ちなみに、選択度はNarrowに切り替えた場合、5kHz離れたら強力局で無い限りほぼ邪魔にならない程度まで混信カットできる程度の実力でした。(初期の頃、「高選択度」をキャッチフレーズにしていたRF2200の場合、同じ程度混信をカットするには10kHz離れる必要がありました)
また、いわゆる「質感が高い」機械で、所有していることを嬉しく思える機種でもありました。下位機種のICF6700も同じくデジタル直読でしたが、6800はアナログでも10kHz単位まで周波数が読み取れるようになっており、こんなところもただのラジオとは一線を画している印象があったものです。
今も昔も、ソニー製品はどの家電製品であっても、基本的にこの「質感」が他社製品より高いように思います。(だから今も私は、家電製品は白物以外はソニー製品が殆どなのです。ちなみに白物家電はパナソニック。やはり私としては日本企業を応援したいので、メイドインジャパンかどうかは別として可能な限り日本企業の製品にこだわっています)

なお、このICF6800という機種は、ネットで調べるとトラブルが多い上に保守性の悪さが話題になっているようですが、私の6800は、単身赴任生活に入ったここ5~6年は火を入れていないものの、2010年頃の時点では、ほぼ完ぺきな状態(多いと言われるデジタル暴走やライト切れもありません)でした。また、当時新品で購入してあまり時間が経過していなかったNRD-545やAR7030と比べても、感度低下や周波数ずれなどもありませんでした。本体の箱も残っていますし、高く売れるかも・・・とは思いますが、この6800は最後まで手放すつもりはありませんし、もし故障したら修理しても使い続けたい(今なら6800を修理してくれるところもあるようですし)と思っています。

2017年5月 2日 (火)

ラジオ・受信機の思い出 ~その12 これはいつ買ったんだろう? RF299

RF299という型番を聞いて、松下電器の小型BCLラジオだとすぐ気付く方は、実際に使っていた方やソニーのTR4400などを含め、こういう小さな(かつアナログ手探りタイプの)BCLラジオを好きだった方ではないかと思います。(世間では、この前モデルであるR288の方が、BCLブーム全盛時の製品として知名度が高いかもしれません)
どんなデザインであったかは、現状実機が手元に無く(実家には親が捨ててなければ残っているはず)、自分で撮った写真データも無いので掲載できないのですが、ネットで検索すればRF2200等のように数は多くないものの一応出てきます。
私自身、このラジオをいつ買ったのかは全然覚えておらず、ここで思い出として書いていますが、実際は若干購入タイミングが前後しているかもしれません。
「大きくて重いものは良いもの」というのが、当時のBCL受信機の大体の傾向かもしれませんし、概ね事実かとは思いますが、こういう小さいラジオで楽しむBCLもまた乙なものです。

このBCLラジオは、確か短波帯の上限が15.45MHzで、ギリギリ19mbまで受信できたのではなかったかと思います。何となく・・・の記憶しか無くて申し訳ないのですが、このラジオでバチカン放送やドイチェヴェレの日本語放送を受信した記憶があります。どちらの日本語放送も、普通のBCLラジオであれば受信できて当然の局ではありますが、こんな小さいBCLラジオでもキャッチできることが何となく不思議な感じがして面白く、時々使っていたものです。

ただ、外で聴くため・旅行用などを想定して買ったつもりはなかった(とはいえ、買うときは、たぶんそういう理由付けをして自分を納得させてから買ってたはずですが)ので、実際のところは殆ど使うことはありませんでした。
小さくてもスゴイ奴というのは、この当時はまだ存在していませんでしたが、後年登場したソニーのICF-SW100SやICF-SW07はこれと比べると段違いのスゴイ奴でしたね。それらの紹介はまた次回以降に・・・。

ラジオ・受信機の思い出 ~その11 ボイス・オブ・ジャパン ICF2001

現在主流になっているタイプのBCLラジオは、キーボードが付いていて、周波数をダイレクト入力することができるようになっています。それを世の中に初めて出したのがこのソニーのボイス・オブ・ジャパンこと、ICF2001ではないでしょうか。(通信型受信機には既に同機能を持つものがあったのかもしれませんが、少なくともBCLラジオタイプではこれが世界初のはず・・・)
Img_icf2001_2

とにかく、デザインも含め新世代の受信機という感覚が満載でした。BCLという懐古趣味のことをブログに書いている私ではありますが、実は人一倍新しいモノ好きでもありますので、まだあまりレビュー情報が出回らない頃から、早々に飛びついてしまったのです。

感度・安定度は文句無し。特にまだ当時実用化されて1~2年しか経過していなかったPLLシンセサイザー方式が採用されたことで、安定度の良さはそれまでのBCLラジオとは次元の違うレベルで、時間経過による周波数のずれなど一切気にせず受信することができたものです。選択度はあまり大したことは無かったものの、感覚的にはRF2800や2200よりは若干良かったように感じました。
Icf2001_3
まだ当時の技術的限界だったのか、内容の割には大柄なボディではありましたが、こんな尖った製品を出していたソニー技術陣はさすがだな~と思います。BCLラジオがコンピューターの世界に歩み寄った印象もありましたね。(とはいっても、8ビットのパーソナルコンピュータがマニアに普及するのは、まだここから数年先でしたが)

ただ、しょせん初号機ということで、色々と問題も多い機種でした。ダイヤルが無いことによる操作性の悪さはまぁ仕方ないとしても、周波数をサーチしていくときのレスポンスの悪さや周波数が切り替わる際のノイズ(PLLノイズって言うんでしょうか?)が気になりましたし、ボリュームにガリが出やすいとか、プッシュボタンが固い上に、経年変化により反応が悪くなりやすい(ボタンを押しても情報入力されない)という、耐久性の問題もありました。今も実家に放置していますが、今では電源が入ったとしても使い物にならないだろうなと思います。あと、スピーカーの音が固くて、リスニング用としてはイマイチでもありました。

このように、問題は多かったものの、当時は意外にOMさんの間で中波DX用としての評価が高かったように思います。私もその評価に乗って、この機種は主として中波用に使っていました。後に同じPLLシンセサイザー方式のICF6800やRF-B30を入手した後は殆ど使わなくなりましたが、BCLの歴史に大きな足跡を残した機種として、大変思い出深いものの1つとなっています。

2017年5月 1日 (月)

ラジオ・受信機の思い出 ~その10 初めての通信型受信機 FRG-7

通信型受信機・・・というのは、ICF5800を使っていた頃から、常に私にとってあこがれの製品でした。実際のところ、ここまで買ってきたラジオの金額を合計すると、八重洲無線のFR101Dでも買えたかも・・・という気はしますが、そうしなかったことで、色々な製品に触れることができ、それはそれで楽しいBCLライフだったと思います。

そんな私もついに通信型受信機を導入することになりました。それが八重洲無線のFRG-7です。
Frg7_3
当時、日本で人気の高かった通信型受信機のメーカーといえば、八重洲無線とTRIOでしたが、よりBCL少年の心を捉えたのは八重洲無線の製品だったのではないでしょうか。
特に、このFRG-7という受信機は、「G-7」とか「フラッグセブン」とか巷では呼ばれ、BCLの間でも大人気の製品でした。海外での評判も良かったため、その評判が逆輸入されることで、日本での人気にもつながっていたのではないかと思います。

私がFRG-7を買う頃、既に八重洲からはBCL向けの上位機種としてFRG-7000が発売されており、その下位にあたるFRG-7は値段が下落傾向にありましたので、今が買い時と思った私は、例によって大阪日本橋に向かいます。

さすがにこの手の機種は、普通の電器店では販売していませんので、かなり大きなBCLコーナーを構えていたニノミヤムセン(当時は上新電機とシェア争いをしていたような大きな家電量販店ですが、今は存在しません)に行き、そこで購入となりました。ちなみにこのFRG-7は公共交通機関で持ち帰ったのですが、とにかく大きく重い箱で大変だったことを覚えています。
実際のところ結構な大きさの受信機で、シャックにどう収めようかと途方にくれたものでした。(本当はもっと小さくできたのでしょうが、FR101など他の機種とケースを共用していたため、こんな大きさになったんだろうな・・・と思います)

なお、この機種はワドレーループ方式というトリプルスーパーですが、別にトリプルスーパーだからといってダブルスーパーより偉いわけではなく、安定度は比較的良好だったものの、感度や選択度はそれまで使っていたRF2800に代表されるBCLラジオと大差はありませんでした。
もともと内蔵アンテナで受信することを想定して調整されているBCLラジオと比べ、大きな外付けアンテナを接続しても混変調が起こりにくいという評判ではありましたが、私の場合、当時は貧弱なアンテナでしたので、あまりその恩恵を感じることは無かったですね。

結局のところ、この機種は「通信型受信機でBCLやってるぞ」という気分に浸れる点は良かったのですが、DXingという観点では、特別凄さは感じませんでした。やはり選択度が通信型としてはイマイチだったのが致命的でしたね。(その頃、FRG-7の選択度のNarrow化が良く話題になっていました。この改造をすれば状況は違ったとは思うのですが)

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