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2017年5月25日 (木)

ソニー最後の手探り式BCLラジオ ICF-SW11

長々とラジオ・受信機遍歴について、本ブログの中で語ってきました(こちらのカテゴリをご覧ください)が、また1つ、新しいBCLラジオを入手しました。
Icfsw11
それはソニーのICF-SW11。おそらくソニー最後の手探り式BCLラジオです。もともと、あまり買うことを考えていなかった機種なのですが、先週ぐらいにひっそりと生産終了となってしまったんですよね。幸い、その情報に気付いた時点では運よく新品在庫が(普通の値段で)入手できる店が残っていたので、慌てて購入したという次第です。
何となく、BCLブーム期の頃にもあったソニーのTR-4400や松下電器のR-288、R-299を思わせるようなラジオですが、メイドインジャパンではないとはいえ、ソニーブランドで、長波~短波帯のハイバンドとFMまで一通りカバーしていながら6000円ちょっとで買えた(この価格は、当時のTR-4400の実売価格より安かったかも)のですから、コストパフォーマンスはかなりのものです。

余談ですが、最近、ヤフオクやアマゾンで誰もが簡単に商売できるようになった関係で、転売屋という困った連中がはびこってしまい、この手のマイナーな商品ですら、生産終了のアナウンスが出るとあっと言う間に流通在庫が消滅してしまい、その後はプレミア価格でしか購入できなくなるという状況に陥ってしまいます。もともと、ヤフオク等はそんな連中のために用意されたシステムではなかったはずなんですけどね・・・。

それはさておき、このラジオ、性能的には全然期待していなかったのですが、同じソニーのICF-SW7600GRと比較受信してみると、スピーカーで聴く限りにおいては、25mb以下あたりでは、それほど感度に聴感上の大きな差は感じられませんでした。(私の7600GRは十年以上経過したベテランですので、性能劣化している可能性もありますが・・・)但し、シンプルなシングルスーパーのせいか、19mb以上になると明らかに感度低下がみられます。
そして、中波もFMも(長波は受信できる局が無いため不明)、7600GRよりは少し劣るものの、普通に使う分には問題の無いレベルです。全般的に、本格的にBCLをやるのでなければ何とか使える性能ですし、7600GRとのコンビで、サブ機としてならそれなりに実力を発揮してくれると思います。

なお、上記は感度のことだけを書いていますが、選択度の方は明らかに7600GRより劣ります。昔のICF5800ぐらいの感覚です。
チューニングダイヤルは、BCLラジオではICF5800あたりで使われていたオーソドックスな糸かけ式だと思われますが、それほどバックラッシュも気になりませんし、結構使用感のいい機種です。最近はPLLシンセサイザ方式のラジオばかり使っていましたので、短波バンドをざっと流すときの感覚を久々に思い出して、ちょっと懐かしい思いでした。
また、ICF-SW100SとかSW1Sなどのように、少々無理がありそうな小さすぎる設計でもないため、比較的故障リスクは低いと思われ、長く使える機種だと考えられます。

ただ、こんな調子でソニーは、すべてのBCLラジオを遠からず生産終了にしてしまおうと思っているんですかね~。現在、ソニーは業績も好調のようですし、こういう分野も切り捨てないで欲しいところです。本当は、記念モデルとして、昔の人気BCLラジオを復刻していただけると涙モノなのですが、こういう商品は本などと違って、販売すると必ずアフターサービスを6~8年以上継続しなければなりませんので、予約限定販売にしたとしても、ライフサイクルコストを考えると採算が合わず、技術者確保の問題もあって、結局のところ復刻ビジネスは成立しないんでしょうね。。。残念ですが。

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