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2017年5月24日 (水)

BCLブームはなぜ訪れた(去った)のか

このテーマについては、ブログ等で分析・考察結果を公開されている人が多いようですが、BCLブームのピークのときに中~高生だった私の意見としては非常に単純で、当時、(現代と比べると)あまりにもインドア派にとっての娯楽のバリエーションが少なすぎたことによると思っています。

パソコンもインターネットも無い、家庭用ゲーム機も無い、スマホや携帯など言うまでもありません。当時、インドアでお手軽に楽しめることといえば、読書と音楽鑑賞、テレビ(これも地域によっては、NHKと民放1~2局というところもありましたね)・ラジオのほかは、将棋・囲碁やボードゲームなどのテーブルゲーム程度しかなかったのです。
また、テレビにしても、まだビデオデッキが普及する前ですので、アニメなど特定の分野に限定して趣味として楽しめるようなものでもありませんでした。
さらに、海外旅行については、個人が気軽に買える格安航空券なども殆ど無い時代でしたので、BCLというのは電波を通じて世界を旅する(世界に接する)ことのできる、まさに夢のような趣味だったと思います。
そういう状況下、各社から高性能のBCLラジオが次々発売されたことによって、一気にブームを巻き起こすことになったのでしょう。
(スカイセンサー5800が1960年代に発表されていたら、ブームの時期ももっと早かったかもしれませんね)

そして、BCLが廃れてしまったのは、べリカード集めや、(言語スキル不足で)理解できない放送を聴くことに飽きる人が多くなってきたことに加えて、家庭ではパソコンと、ファミコンに代表される家庭用ゲーム機が普及してきたことが大きな原因だと思います。(そういえば、あの「スペースインベーダー」が大流行したのが1978年で、その後アーケードゲームが一般的な娯楽として普及し始めた頃から、BCLブームが下降線をたどりだしたような気がします。皆、こうした新しい娯楽に移行していったのかもしれませんね)

BCLの場合、言語の壁というのは相当に高く、克服できてより深くBCLを楽しめた人はほんの一握りだったでしょう。
それと比較すると、パソコン及びそのプログラミング言語は、一通り使いこなすための難易度はそれほど高くなかったため、よりハマりやすかったのではないかと思います(実際、私もその1人でしたし)。
また、パソコンの場合、プログラミングの面白さを理解できない人でも、バラエティに富んだパソコンゲームが出ており、そちらで十分楽しめたということもあります。

・・・結局のところ、BCLブームが1980年代後半までに衰退していくのは必然の流れだったのかもしれませんね。

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