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2017年5月 2日 (火)

ラジオ・受信機の思い出 ~その11 ボイス・オブ・ジャパン ICF2001

現在主流になっているタイプのBCLラジオは、キーボードが付いていて、周波数をダイレクト入力することができるようになっています。それを世の中に初めて出したのがこのソニーのボイス・オブ・ジャパンこと、ICF2001ではないでしょうか。(通信型受信機には既に同機能を持つものがあったのかもしれませんが、少なくともBCLラジオタイプではこれが世界初のはず・・・)
Img_icf2001_2

とにかく、デザインも含め新世代の受信機という感覚が満載でした。BCLという懐古趣味のことをブログに書いている私ではありますが、実は人一倍新しいモノ好きでもありますので、まだあまりレビュー情報が出回らない頃から、早々に飛びついてしまったのです。

感度・安定度は文句無し。特にまだ当時実用化されて1~2年しか経過していなかったPLLシンセサイザー方式が採用されたことで、安定度の良さはそれまでのBCLラジオとは次元の違うレベルで、時間経過による周波数のずれなど一切気にせず受信することができたものです。選択度はあまり大したことは無かったものの、感覚的にはRF2800や2200よりは若干良かったように感じました。
Icf2001_3
まだ当時の技術的限界だったのか、内容の割には大柄なボディではありましたが、こんな尖った製品を出していたソニー技術陣はさすがだな~と思います。BCLラジオがコンピューターの世界に歩み寄った印象もありましたね。(とはいっても、8ビットのパーソナルコンピュータがマニアに普及するのは、まだここから数年先でしたが)

ただ、しょせん初号機ということで、色々と問題も多い機種でした。ダイヤルが無いことによる操作性の悪さはまぁ仕方ないとしても、周波数をサーチしていくときのレスポンスの悪さや周波数が切り替わる際のノイズ(PLLノイズって言うんでしょうか?)が気になりましたし、ボリュームにガリが出やすいとか、プッシュボタンが固い上に、経年変化により反応が悪くなりやすい(ボタンを押しても情報入力されない)という、耐久性の問題もありました。今も実家に放置していますが、今では電源が入ったとしても使い物にならないだろうなと思います。あと、スピーカーの音が固くて、リスニング用としてはイマイチでもありました。

このように、問題は多かったものの、当時は意外にOMさんの間で中波DX用としての評価が高かったように思います。私もその評価に乗って、この機種は主として中波用に使っていました。後に同じPLLシンセサイザー方式のICF6800やRF-B30を入手した後は殆ど使わなくなりましたが、BCLの歴史に大きな足跡を残した機種として、大変思い出深いものの1つとなっています。

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