トップページ | 2017年5月 »

2017年4月

2017年4月30日 (日)

ラジオ・受信機の思い出 ~その9 90mb受信可能なデジタル機 RF2800

プロシード2800(RF2800)は、BCLラジオで初めてデジタルによる1kHz直読を実現した機種です。
Rf2800
それまで松下電器は常にソニーに一歩先を越されて後から追いつく(当然後出しですので、ソニーの直接のライバル機より性能は上なのですが)パターンでしたが、デジタル表示に関しては、初めて先行したということになります。またRF2200では受信できなかった90mbをカバーしていたことも魅力の1つだったと思います。

私自身はデジタル表示についてはそれほど興味も無かったのですが、月刊短波誌等に掲載された使用レポートで、90mbも含めて良さそうな評価であったことから、次はこの機種に興味を惹かれることとなりました。
当初はそれなりに高価(中高生にしては)だったのですが、徐々に値段が下がり、後続のRF2600が出る直前には26800円あたりの値段で買えるようになっていたこともあり、90mbでDX局を狙ってみたかった私にとって、次なるBCLラジオはこれに決まりでした。

ただ、当時は今と違って使わなくなったラジオを売る手段も限られていましたので、基本的には買い換えではなく、買い足すことになります。既にシャックには5台程度が並んでいる中、いくら自分の小遣いの範囲内で何とかしていたとはいえ、良く親が許してくれたなと思います。
ちょっと本題と外れますが、これだけBCLラジオが並んでいると、無意識に電源を入れてしまいますので当然勉強に差し支えることになります。当時は、定期試験2週間ぐらい前になるとBCLラジオを全部押入れにしまい、試験が終わるまで一切ラジオを聴かないということを徹底していました。試験最終日に帰宅してBCL再開するのがすごく楽しみだったことを覚えています。

さて、このRF2800ですが、感度・選択度はRF2200と大差なかったものの、90mbは買う前の期待通り、十分な実用性を持っていましたので、夕方にはPNG局にチューニングして音楽を聴いたり、夜は90mbでしか受信できないインドネシアのRRIを狙ったりしていました。
なお、デジタル表示による直読は確かに楽でしたが、やはりクリスタルマーカーでダイヤル補正をして直読するというRF2200やICF5900のスタイルの方が操作フィーリングは良かったですね。

2017年4月29日 (土)

ラジオ・受信機の思い出 ~その8 ずっと気になっていたRF1150

明るいシルバーのボディに大きなスピーカーが印象的なRF1150。これはICF5800を買った頃から既に市場に出ていたBCLラジオでした。そのインパクトのあるデザインもさることながら、中波~短波の30MHz付近までフルカバーし、他のBCLラジオでは受信範囲外となっている90mbや120mbも受信できるというのが大きな魅力です。RF2200が登場するまでは、ずっと松下電器のBCLラジオのエースともいえる製品であり、私もずっと気になっていたものです。とはいえ、手探りで短波帯をサーチする時代は終わりを告げようとしていましたし、既に私の手元にはICF5900やRF2200があったことから、この機種も記憶の片隅へと埋もれていくのかなと思っていました。
Rf1150
そんなとき、たまたま日本橋を散策していると、このRF1150を発見しました。何と値段は9000円を切るぐらいの安さ!展示品ではありましたが、普通の電器店ですので一応中古品扱いのものではありません。こりゃ買うしかないぞと思い、即断(当時学生だったとはいえ、1万円ぐらいのお金は常時持っていました)して買って帰ったのです。

ICF5900やRF2200と比べても、存在感はひときわで、実際大きなスピーカーのおかげで音質もなかなか良かったと思います。(メインに聴くのは短波ですので、あまり関係なかったですが)
このラジオはメインダイヤルで目的付近に周波数を合わせたあと、ファインチューニングで微調整を行うという受信方式となります。いずれにしても手探りですので、既に直読に慣れていた私にとっては使いにくいラジオでした。
何よりこのラジオの特徴は90mbと120mbをカバーしているというところですので、ここを中心に聴いてみることになりました。

・・・が、90mbと120mbに関しては相互変調によるものか混変調によるものか、はたまた別の理由なのか定かではありませんが、あちこちに本来放送されていないはずの局が出ている(付属アンテナでも)という状態で、まったく実用になりませんでした。これなら、最初から受信不可能にした方が良かったのではないかと思うほどです。短波帯全域で、同じシングルスーパーのICF5800より感度は明らかに上でしたが、感度を上げ過ぎたことのローバンドへの影響をあまり考慮していなかったのかもしれませんね。
ということで、デザイン的には結構好きだったのですが、あまり使うことはありませんでした。
もっとも私は上記のように店頭展示品を購入していましたので、状態が悪い個体だった可能性もあります。実際にRF1150を使用されていた方、このあたり如何でしたか?

2017年4月28日 (金)

ラジオ・受信機の思い出 ~その7 中南米DX用? RF2200

クーガ2200(RF2200)は、ソニーのICF5900に対抗して登場したBCLラジオです。今も昔も人気機種ですね。「直ダイメカ」という印象的なキャッチフレーズでしたが、このあたりの説明は他の方のブログでも多数紹介されていますので省略します。

私がこのRF2200を買うきっかけになったのが、この「ガラパゴスの声を受信した」という広告記事でした。
Rf2200
その当時の私は、国際放送の主なところは一通り受信し、中南米やアフリカ・オセアニアの放送局をターゲットにしようとしていた時でしたが、ICF5900では選択度が悪いことから思うように受信できない日々が続き、選択度の切り替えが可能となっていたこの機種なら色んな局が受信できるのでは? 現にガラパゴスの声も受信できてるし・・・と思ったのです。
(当時、OMさんですら、月刊短波誌で「いいRXを使えばもっとDXを稼げるのでは・・・といった思い込みから逃れられない」ようなコメントを書かれていたぐらいですから、私のような初級+αレベルのBCLならそう思うのも仕方のないところでしょう)

その頃は既にデジタル表示のRF2800が発売されていた頃で、RF2200は25000円まで下がっており、何とか手が出る価格になっていました。RF2800には目もくれず(というか、全然手が届かない価格でした)早速RF2200を購入したのです。
今考えれば、もっと我慢してお金を貯め、中級クラス以上の通信型受信機を買うのが正解だったのでしょうけどね。

このようにして、ICF5900との2台体制(5800等も残っていましたが)でのDXingがスタートしました。正直、RF2200の選択度は期待ほどではありませんでしたが、冒頭に記載した松下電器の広告からの刷り込みもあって、アンテナもロケーションも5900をメインで使っていた頃と変わっていないのに、中南米局の受信局数が順調に増えていったものです。
このブログの本家サイトにも書いていますが、DXハンティングという趣味は、「思い込み」が重要だと思います。つまり、「RF2200は中南米DXに使える」という思い込みです。(この思い込みが、結果的に努力と集中力をもたらすのだろうと思います)
なお、選択度は普段Wideで使い、必要に応じてNarrowに切り替えるようにしていました。(その方が、混信をカットできたことを体感できて、何となく気分が良かったのです)
また、RF2200の大きな特徴の1つとして、周波数直線バリコンを使っていたことがあります。このおかげで、どの周波数バンドでも目盛り幅は一定間隔となり、チューニングし易いというメリットがありました。さらに、具体的な方法は割愛しますが、この特徴を活かして中波でも容易に周波数を直読することができたものです。

ところで、このRF2200はオプションが充実していましたね。2200のデザインにマッチしたアンテナカップラーや収納ラック、そして専用の片耳用ヘッドホンも。また、アンテナも3m垂直アンテナやMW用のループアンテナ(RD-9170)など揃っていました。こんなところも、当時の少年の心を捉えたのだろうと思います。ちなみに、私は収納ラック以外はすべて揃えて、ヨゼフ・ナジさん(知らない人は検索してみてください)のような気分で受信していたものです。
ちなみに、今も残っているのは、本体とループアンテナ、それと後に発売されたプリセレクティブアンテナカップラー(RD-9830)ぐらいです。どれも実家に放置状態ですので、現在使えるかどうかは不明ですが・・・。

2017年4月27日 (木)

ラジオ・受信機の思い出 ~その6 初めての周波数直読機 ICF5900

ソニーICF5900(商品名はスカイセンサー5900ですが、あまりこの呼び方はしませんでしたね)は、私にとって最も印象深いBCL受信機です。今回の記事は少々長くなり読みにくいとは思いますが、ご了承ください。
Icf5900_5
ICF5900は、一般向けの安価な受信機で初めて10/2kHzの直読を可能にしたもの(目盛りは10kHz単位でしたが、目盛りと目盛りの間にスプレッドダイヤルを合わせることで、実質5kHzの直読を可能にしていました)で、「待ち受け受信」という言葉をBCL界に流行らせたのもこの機種ではなかったかと思います。
前回のICF5800の記事にも書いていますが、ICF5800を買う時点で本当に欲しかったBCLラジオはICF5900だったのです。当時15170kHzで午後に受信できていたラジオタヒチを、店頭で店員が簡単に受信してしまったという話を聞いていたことも、この機種への思い入れ・物欲を高める理由になっています。

ICF5800の性能面での限界もあって、一時期BCLのスランプに陥っていた私でしたが、たまたま近所のデパートに行ったときに電化製品売り場でICF5900が19800円で売られていることを発見しました。(当時はデパートにもBCLコーナーがあったのです)
定価のおよそ3割引きですが、ICF5900が2万円を切っているというのは驚きの安さだったという印象が残っています。(しかも、たぶん中波用だったと思いますが、簡単なループアンテナみたいなものがキャンペーンで付属していました)
ここで買わずしていつ買うんだという思いもあり、親に頼み込んで足りないお金を借金して買ってしまったのです。(今思えば、良く借金を許してくれたなとは思いますが)

ICF5800がメインだったとき、自分の物欲を抑えるため、「5900は単に周波数直読ができるだけで5800と大差無い。それに手探り受信の方が楽しい」と思い込むようにしていました。(いわゆる「酸っぱいぶどう」ですね)
しかしながら実際に買って受信してみたとき、直読の精度にも驚きましたが、その感度の高さにはそれ以上に驚いたことを今でも覚えています。ダブルスーパーの効果もあってか、19mb以上の感度低下も無く、ローバンドでも5800より明らかに高感度のラジオでした。(選択度は大したことは無かったものの、5800よりは上でした)
買ってから最初に受信したのは、16時頃に19mb(確か15305kHz?)で放送していたスイスのSBC(後にSRIに変更)です。5800では雑音が目立つこの局が、SINPOのSが2ランクぐらい上の非常に良好な状態で受信(もちろん待ち受け受信で)でき、その実力の高さに感動したものです。

ICF5900を買ってから、私の受信スタイルは少し変わったように思います。5800のときは性能の低さもさることながら、周波数が直読できないことにより、目的の局を受信するためには、まず近くの周波数で良好に受信できるものを見つけ(これがパイロット局)、それをもとに感覚だけで周波数をずらしていく・・・。もちろん、感覚だけでは正確に周波数を合わせることなどできませんので、目的局のインターバルシグナルを探していくことになります。
ICF5900は最初から正確に周波数をセットすることができますので、パイロット局など不要です。今では当たり前の周波数直読機能ですが、この価格のラジオで、しかもデジタル技術を使わずに精度の高い直読を実現したというのは画期的だったのではないかと思います。

ただ、この便利な機能は、その代償として少しBCLの魅力を奪ってしまったところもあります。ICF5800の場合は周波数を正確に合わせることができませんので、目的局が受信できなくてもしばらくその周波数エリアをサーチし続けることで、想定外の別の局に出会うこともありますし、実際に入感してなくても、「もしかすると見逃しただけで受信できていたのかも・・・」という考え方(妄想)をすることもできました。ICF5900は周波数をセットするだけですので、入感しているか否かが即座にわかります。それは受信できたときの喜びの何パーセントかを失う結果にもなりました。(そのため、当時はBCLの醍醐味は「手探り受信」にあるという人もいたようです)

・・・とはいえ、やはりこの5900は素晴らしい機種で、ヨーロッパ局を中心に初受信局のリストが一気に増えていくことにつながっています。5800のときに気になったイメージ混信も気にならず、全般的にバンド内がスッキリした印象もありました。とにかく感度は素晴らしかったですね。この「ラジオ・受信機の思い出」は「その23」ぐらいまで続く予定(^^;)ですが、この5900の時点で、ほぼ感度については最高峰のレベルに達していたと思います。

その後、5900で一通りヨーロッパ局を受信した私は、徐々にローバンド(当時、「トロピカルバンド」と言ってましたね)への感心が強まり、アフリカ・中南米・オセアニアの国内放送へと興味も変わっていきました。
そうなると、5900の選択度の甘さが気になってきます。私はソニーに問い合わせたこともあるのですが、5900の選択度は10kHz離れた状態でー45dBでした。(ついでに5800も質問したのですが、5800は36dBでした)少なくとも60dBは減衰してくれないと、キレイに混信をカットすることができませんので、5900の選択度では10kHz間隔で並ぶ局をうまく分離できないということになります。

そんなときに発表されたのが、別の記事にも書きましたが、「クーガ2200でガラパゴスの声を受信。高選択度の威力」という広告記事だったのです。

2017年4月26日 (水)

ラジオ・受信機の思い出 ~その5 BCLブームの推進機 ICF5800

次は、当時100万台売れてBCLブームの推進機にもなったと言われるICF5800です。シングルスーパーのシンプルなラジオですが、上は28MHzまで受信可能となっており、一応、75mb以上のほぼすべての海外短波放送の周波数をカバーしています。ダイヤルはFast/Slowの切り替えができますので、目的周波数付近まで一気に移動し、その後Slowに切り替えて慎重にチューニングするというスタイルでした。一応BFOも付いていて、SSB/CWも受信可能となっています。
このラジオを買おうと思ったのは、前回記事でご紹介したRP770Fから7か月後でした。例によって日本橋へ行くと、当時は既にICF5800ブームは過ぎ、主力がICF5900になっていた時期でしたので、店員さんが紹介するのもICF5900がメインです。その場で周波数を設定して目的の局を受信するデモンストレーションも見せてもらい、一緒に行った親には「これがいい!」と言ったものでしたが、まだ当時は値段も高くて却下され、安くなっていたICF5800を買うことになったのです。(ちなみに親と一緒に買いに行ったのはこのラジオが最後です)
同時に情報誌(「世界の放送局ガイド」という本でした)を買って帰宅し、早速付属のアンテナで受信開始。まだ当時、日本語放送ぐらいしか知らなかった私は、受信が難しい局のことなども良くわかっておらず、最初に受信しようとしたのは当時超珍局と言われていたブータン放送でした。これはもちろん無理でしたが、その後簡単なビニル線でのアンテナを張り、BCLを本格的にスタートしたのです。面倒くさかったためあまりレポートは出さなかった私ですが、13mbで昼頃に放送していたラジオパキスタンの英語放送を受信したときは嬉しくてレポートしたことを覚えています。(後にベリレターをもらいました)

ただ、このICF5800は以降購入したどのラジオ・受信機にも無い欠点がありました。シングルスーパーだったせいか、19mb以上の高い周波数バンドは極端に感度が落ちるのです。当時13mbではラジオパキスタンの他、ラジオバングラデシュも昼の常連でしたが、これは殆ど受信できず、何度もチャレンジして空の状態がいい時にようやく受信できたものでした。(それだけに、嬉しさもひとしおだったのですが)
結局、受信可能な周波数領域が広いことと、ダイヤルに多少の工夫があるだけで、RP770Fのオマケ短波バンドと大差無い性能という残念なものだったのです。

その後、ICF5800では半年ぐらいBCLを楽しみましたが、やはり本格的にDXを楽しむには無理があり、次のラジオを買うまでの数カ月、BCLを休止することになりました。
それでも、このICF5800では約90局の海外放送を受信し、BCLの面白さに本格的にハマるきっかけにもなっています。

ラジオ・受信機の思い出 ~その4 TVの音を盗め サウンドナナハンGTV(RP770F)

BCLの楽しさを知った私は、次こそはいわゆるBCLラジオを買おうと思い、当時色々な機種を調べたことを覚えています。購入候補に挙がったのは東芝のRP1600F、ソニーのICF5800・5900、松下電器のRF1130・1150などです。この中で、5900と1150は予算的に無理があって早々に候補から脱落し、最後まで悩んだのはICF5800とRF1130でした。(RF1130はちょっとマイナーな機種ですので、ラジオ好きだった人でないと、記憶にないかもしれませんね。どんな機種かはググってみてください)

・・・という状況だったのですが、当時BCLラジオの他にもう1つ気になっていたラジオがありました。「テレビの音を盗め!」というキャッチフレーズのテレビCMを流していた東芝のサウンドナナハンGTV(RP770F)です。当時はまだ1人1台のテレビを持つ時代でも無かったため、テレビ音声が受信できるラジオというのは結構魅力的だったのです。
それでも、この時のメイン目的はBCLだったので、機種をICF5800にほぼ絞り込み、大阪日本橋の電気街へ・・・。何件かの店をまわってICF5800の価格比較をしていたところ、RP770Fが破格の安さ(おそらく半額程度)で売られている店を発見。このRP770FはSWバンドも付いている(12MHzまでですが)ことが事前調査で分かっており、短波もテレビの音も受信できて、しかも安い!という実にお買い得な商品になっていたのです。というわけで、ICF5800から急遽変更してRP770Fを購入することになりました。

結果的にはこの機種を買ったのは正解で、テレビ音声が受信できる機能も便利でしたし、短波もオマケみたいなものとはいえ、25mbまでに出ている日本語放送は、アルゼンチン以外は何とか受信することができる程度の感度・選択度は備えており、それなりにBCLの楽しさを味わうこともできました。
ただ、MWと同じ表示幅で3.9~12MHzをチューニングするというのはやはり無理がありました。(ICF5800のようなダイヤルのギア比変更機能などもありませんし)、そのため一通りの日本語放送を聞いた後は少しBCLから遠ざかることになります。

2017年4月25日 (火)

ラジオ・受信機の思い出 ~その3 NSB専用機による初めての短波放送

中学生になった頃、まさにBCLブームは最盛期を迎えようとしていました。その状況を知ったのは、当時本屋で何かの雑誌(少年サンデーやマガジンだった気がするのですが、マンガ雑誌でBCL特集などしていたのかどうか・・・記憶が曖昧です)で、海外日本語放送の特集があり、それを読んだことによります。
当時、北京放送・モスクワ放送・ラジオ韓国・何かわからない局(朝鮮中央放送)が存在していることは既に知っていましたが、短波ならこんなに色んな国の局が聴ける・・・! 当時はインターネットなども存在しませんでしたので、海外から直接飛んでくる電波を受信できる上、海外の情報を直接知ることができる「BCL」という趣味は実に魅力的だったのです。

早速、帰宅してラジオを探してみたものの、短波の聴けそうな機種は父親が株式情報を得るために使っていたNSB(日本短波放送)専用機のみ。この時、この機種が特定の周波数しか聴けないことを知らないまま、実際にBCLに挑戦してみたのです。

あれは本当に偶然だったと思いますが、たまたま聴いた時間帯が19時少し前。NSB第2放送の周波数(9760kHz)で何かオルゴールのような曲が流れているのをキャッチ。何だろうこれは??と思いながら聴き続けました。
そして19時に時報。その後、鳥のような声と英語のアナウンスのあと、ラジオオーストラリア日本語放送がスタートしたのです。このときの、西里さんのカンガルージョッキーが終わるまでの1時間はまさに未知の体験・感動だったことを覚えています。

その後もこのラジオで色々聴いてみましたが、当然NSB専用機ですので、色々聴く・・・というわけにはいきません。ただ、当時のNSBは7230kHzでも放送していましたので、この周波数に近い日本語放送であるフィリピンのFEBCも後に受信することができました。

結局、このラジオで受信できたのはたった2局でしたが、私をBCLの世界に引き込むには十分で、いよいよ本格的な短波ラジオを欲しいという衝動が強くなったのです。

ラジオ・受信機の思い出 ~その2 初めて自分のために買った新品ラジオ

最初に使っていたAMポケットラジオは楽しかったのですが、当時の私は子供のクセにクラシック音楽が好きという妙な子でした。家のステレオセットでFMを聴くことはできましたが、やはり携帯用ラジオでもFM放送が聴きたくなるというのは、自然の流れでしょう。
・・・というわけで、小学校4年生の誕生日にラジオを買ってもらうことになりました。機種名やメーカー名は忘れてしまったこともあり、当然ながら写真もありませんが、サイズ的には後にポータブル短波ラジオとして人気のあったソニーのTR4400や、ナショナルのR299ぐらいの大きさだったと思います。
当初はポケットラジオのFMバンド付きが欲しかったのですが、ポケットサイズは音質が悪すぎるため、せっかくFMを聴くのだからと思い、少し大きめのサイズとしました。もちろん、まだWALKMANなどは登場していない時代ですので、イヤホン端子もモノラルしか対応していませんが、それなりに良い音で結構気に入ってました。ちなみに当時は大阪という都会ですら、FMは2局(NHK-FMとFM大阪)しかありませんでしたが、クラシック音楽派だった私にとっては、NHK-FMを聴くことが殆どで、特に不満は無かった記憶があります。

そして、このラジオは最初のポケットラジオよりAMの感度も良かったことや、バンド表示部分の広さなどもあって、北京放送とモスクワ放送以外の日本語放送が存在していることに気付くきっかけにもなっています。ちなみに気付いたのは、ラジオ韓国と朝鮮中央放送。HLDA(現HLAZ)はバンドの端で、近い周波数に大阪ローカル局が無かったこともあって気付きませんでした。
ちなみに朝鮮中央放送は、「ちょうせんちゅうおうほうそう」という発音ではなかったため、BCLを本格的に始めるまでは謎の放送でした。(ある意味今も謎の放送ですが・・・)

ラジオ・受信機の思い出 ~その1 初めてのラジオとの出会い

今回より、過去に使ってきたラジオについて、色々と思い出や感想などを書き綴っていきたいと思います。まずは別の記事でも少し触れましたが、本当に私にとって初めてのラジオ、それがソニーのAM専用ポケットラジオです。これは現物がありませんので、写真も載せられません(少しネットで画像検索してみましたが見つかりませんでした)が、え、これがソニー?というようなダサいデザインでした。電池は9Vの角型という今どき殆ど使うことのないタイプです。

比較対象があったわけではありませんが、感度はそれなりに良かった印象で、家にステレオセットが導入されるまでは、これがうちのホームラジオでもありました。このラジオで北京放送やモスクワ放送を初受信して、海外放送の存在を知ったのがたぶん小学校3年ぐらいのときです。ただ、当時はそれほど海外放送に心惹かれていたわけではなく、ただのラジオ好き少年であり、とにかくずっとAM各局の民放を楽しんでいました。(遠距離受信などではなく、ローカル局のみです)
当時は好きな番組を書き出して、勝手にランキング付けしたりしていた記憶があります。何のため、誰のためにやってたんだろうと今は思いますが、まぁガキのやることですから、大した目的などなく、単にその行為が楽しかっただけでしょう。

たぶん、このラジオを愛用したのは1年ぐらいだったと思いますが、私のラジオ好きはこれがきっかけだったことは間違いありません。当時あまり深夜放送は興味無かったのですが、特に土曜日の日中など、各局がワイドショーのような番組を放送していて、それを聴くのが一番の楽しみでもありました。
ただのAM専用ポケットラジオではありますが、これと出会うことが無ければ、もしかすると私のBCLライフも始まらなかったかもしれません。

2017年4月24日 (月)

最近の海外日本語放送

日本語放送は、BCLブーム期と比べると半減してしまい、寂しい限りなのですが、それ以上に何とも微妙な思いになるのが、最近の放送内容です。
私は過去を回顧し、基本的には昔の放送音を聴くだけというBCL(こういうのは普通BCLとは呼ばないですが、まぁ良しとしてください)ですが、そんな私も近隣の局ぐらいは今でも実際に受信して聴くことがあります。つい昨日も夜0時台に中国国際放送の日本語放送を聴いていました。

・・・なのですが、これってもう昔の北京放送とは別物ですね。発音に中国語なまりのある方が少しいるかな?という程度で、放送内容自体は日本国内の民放と大差無いように思います。今は無くなってしまいましたが、ロシアの声も、昔のモスクワ放送時代の堅さからは考えられないぐらい、ソフトな番組になっていたように思います。時代の流れなのか、リスナーの要望に応えて徐々に変わっていったのか、そのあたりは定かではありませんが、私の勝手な思いとしては、やはり海外日本語放送は、独特の雰囲気を残して欲しいような気がするんですけどね。

ところで、海外日本語放送というのは、局からすると費用対効果も良くわかりません(今はそんなに受信報告も届かないでしょうし)ので、消えていく運命にあるのは仕方がないとは思うのですが、せめてインターネットラジオで続けることはできないのかな~と思います。
別の記事にも書いたように、私はインターネットラジオについては、BCLの立場としては好きではないのですが、安いコストで放送することも可能な方法ですし、完全に無くすぐらいなら、インターネットで続けて欲しいですね。この方式なら、受信報告が無くても実際の聴取状況をある程度分析できますし、今まで日本語放送を行ったことの無い局が参入してきても不思議ではありません。インターネットで聴ける海外日本語放送が50局!とかになれば、それはそれで楽しい時代なのですが・・・。

2017年4月21日 (金)

Radio Yaoundeの思い出

「ラジオ・ヤウンデ」。これは昔からBCLをしている人にはそれなりに名の知れた局だと思います。アフリカにあるカメルーンという国の首都にあった国営放送です。
この局のIS、電子音なのか楽器の音なのか良くわからないのですが、アフリカ局らしいといえば、アフリカ局らしいISです。(何をもってアフリカ局らしいというのかは難しいところですが、当時ウガンダやナイジェリアの国営放送はドラムの連打のISということで、いかにも一般的にイメージしやすい「アフリカ」でしたね。あの頃のアフリカ局は、このようなドラム音のISと、ラジオタンザニアに代表されるチェレスタのような澄んだ音色のISが多かったように思います)

今回、なぜRadio Yaoundeを取り上げたかといいますと、この局、確か今から40年前の1977年頃のある時期の夕方、非常に良好に受信できた時期があるのです(当時のログが行方不明なので、記憶のみで書いていますが)。学校から帰ってきたら、この局の周波数にダイヤルを合わせ、もちろん言葉はわからないものの、独特の音楽や雰囲気を楽しんでいました。ギターっぽい楽器による不思議な音楽が良く流れていて、何となく聴き入っていたものです。(今でもそのときのメロディーは覚えています。文章で表現できないのが残念ですが)
ただ、当時うっかりしていましたが、録音していなかったんですよね。(当時はIS・IDから開始部分のみをテープに録音して集める・・・というスタイルでしたので、ずーっと流れているこの局を録音することは無かったのです)そうこうするうちに、いつの間にやら受信できなくなってしまい、その後はこの局を楽しむ機会を失ってしまいました。
当時の音楽を聴いてみたいと思い、Interval Signals Onlineなどのサイトもチェックしているのですが、ここで聴けるのは冒頭に書いたIS部分中心で、放送内容やそこで流れていた音楽を楽しむことはできません。当時の録音をお持ちの方は公開していただけると大変嬉しいです。

もっとも、私がRadio Yaoundeと思い込んでいただけで実は別の局だった・・・とかだと、40年間の大勘違いということになるんですけどね。(そんなことは無いはずですが、古い記憶ですので。。。)

BCL界のプロフェッショナルな方々

BCLは趣味ですので、もちろんプロは存在しませんが、プロ以上にプロフェッショナルな方々といえば、言わずと知れたOMの皆さんです。全国各地にOMさんはおられますが、中でも集中しているのが昔も今も名古屋地区。古くからBCLを楽しんでいれば誰もがご存じのBCLサークルであるNDXCメンバの皆さんです。
実は私、10年以上前に一度だけ会合に参加させて頂いたことがあります。当時の月刊短波でアドバイザーとしておなじみのOMさんが目の前にいる!・・・ということに不思議な感覚になりながらも、私のような、漫然と続けているだけでスキルも低いBCLに対しても優しく接して頂き、本当に嬉しかったものです。仕事では、優秀な人が上から目線で話しかけてくることは良くある話ですが、NDXCではそんなことはまったく無く、逆に私の中で神格化していたOMさんも、我々と同じ人間なんだな~と感動したことを覚えています。
なお、ここではNDXCメンバのOMさんについて書かせていただきましたが、当時の私が住んでいた大阪地区でお会いした今もこの世界で有名なOMの皆さんについても同じ印象でした。

例えば「コンピュータプログラミング愛好会」みたいなサークルだと、こうはいかないと思うんですよね。どうしても技術自慢の応酬になりそうで・・・。こんなところもBCLという趣味の良さなのだろうと思います。

今は様々な事情により、BCLを復活できずに思い出だけを背負ってこんなブログに記事を書いたりしていますが、またいつの日か復活したいなとは思っています。(受信機だけは新旧製品が山のように揃っていますので)その頃、短波バンドが今以上に寂しくなっていなければいいのですが・・・。

2017年4月20日 (木)

大阪日本橋のBCLコーナー

私がBCLに熱中していた時代、大阪市内に住んでいたのですが、大阪の電気街である日本橋まで歩いても1時間掛からないような場所でしたので、暇さえあれば日本橋に通っていました。当時は多くの店にBCLコーナーがあり、行くたびにあこがれの通信型受信機を眺めたり、使ったことの無いBCLラジオを操作して、自分のラジオと比べたりしていたものです。(あとは、アンテナやカップラー関係の部品を漁っていたりもしました)
ちなみに使ったことの無いBCLラジオというのは、私の場合、東芝製品なのですが、当時何で東芝は御三家から脱退してしまったんでしょうね。ソニー・松下には勝てないと経営判断が下されたのかな? でも、トライX2000が進化したらどんなラジオになるのか、見たかったな~と今は思います。

ところで、当時の学生BCLのあこがれの受信機といえば、やはりJRCのNRDシリーズだと思うのですが、NRD-505とかNRD-515を日本橋で見かけた記憶が無いんですよね。一部の店には置いてたはずですが、当時JRCといえば、プロ用機器を作っていたメーカーですので、あまり日本橋の小売店に販売チャネルが無かったのかもしれません。
そのため、私にとって店頭で現物を見れる最高峰の受信機といえば、ヤエスのFR-101Dでした。高価な製品ということもあり、実際に操作できる店は無かったような気もしますが、前面パネルがすっきりしていたFRG-7と違っていかにも通信型らしいデザインは恰好良く、いつか買いたいな~と思っていたものです。(よく夢にも出てきました。笑)

結局、今も昔もこのFR-101を直接操作することはできていませんが、NRD-505や515同様、今となってはあこがれの名機のまま思い出として記憶の奥にしまっておく方がいいのかなと思っています。

Radio Station 4VEH

この局名を聞いて、すぐにハイチ共和国の放送(確か宗教放送)だと分かる方はどのぐらいいらっしゃるのでしょうか。私自身、この局を受信したことは一度もありません。(というか、そもそも日本で受信可能だったのかどうか。私は月刊短波を創刊~最終刊まで持ってますが、受信報告を見た記憶がありません・・・)

ですが、この局は大変思い出深い局の1つになっています。それは今も手元にあるLPレコードにこの局のIS・ID~開始部分が収録されており、それに何となく惹かれるものがあったことによります。
ちなみにこの局のISといえば、アメイジング・グレイスの冒頭を鐘?で演奏したもので、放送開始後にはこのアメイジンググレイスを厳かな感じにアレンジしたメロディーが流されます。
これだけを聞いて、いつかは受信してみたいと思っていましたし、ハイチという国にもいろいろ思うところがあったことを思い出します。この国は昔も今も世界有数の貧しい国として知られていますが、IS・ID~開始部分を聞いた印象だけでは貧しさなど微塵も感じず、放送だけでは実態はわからないという当たり前のことを知る一例にもなっています。

ちなみに余談ですが、高校生の頃、私はアメイジング・グレイスという曲が有名な讃美歌であるとは知らず(無信仰のクセにキリスト教系の高校に通っていたのですが・・・)、この4VEHのISはこの放送局のオリジナル曲だと思っていたのです。高校の音楽の授業で作曲の宿題があったとき、この曲を自作と称して持って行ったことがあります。先生は不満そうな顔をしてピアノで弾いていましたが、後年その理由が分かって恥ずかしい思いをしたものでした。

2017年4月19日 (水)

昔のBCLラジオの価格

今回は、他の記事にも増してどうでもいい話ですが、昔のBCLラジオの実売価格について、少しお伝えしたいと思います。
私はこれまで無数のBCL受信機に手を出してきましたが、ソニーICF5900とICF6800、そして松下電器のRF2200だけは当時の購入価格をはっきり覚えています。ICF5900が19800円(定価27800円)、ICF6800が55000円(定価79800円)、RF2200は25000円(定価34800円)です(さらにその後22000円ぐらいまで下がりました)。あとRF2800もちょっと記憶が怪しいものの、27000円ぐらい(定価49800円)で買えたことを覚えています。いずれもかなり値下がりしたタイミングでの購入です。
当時との物価の違いもあるとはいえ、あれだけ凝ったつくりの製品の値段だと思うと、安すぎる気もしますね。(但し、RF2800はそれほど安くないです。当時はデジタル表示回路を安く組み込めなかったのでしょう)

中高生の分際で、良くこれだけ色々買ってたなと思いますが、当時はお年玉収入が多かった上、今ほど親は子どもの買い物に口を挟まなかったのです・・・。
とはいえ、やはりそう簡単に買える価格ではありませんので、本当に大事に使っていました。常にホコリをかぶらないように布をかけ、時には汚れないように手袋してダイヤル回していたりとか。。。(^^;)

なお、別の記事で書こうと思っていますが、一番のお気に入りはICF6800。そして、購入後にその実力に一番感動したのはICF5900でした。(5900の前は5800使っていたせいだと思います)
いまだにこれらのラジオはヤフオクでも高値で取引されているようですが、ソニーやパナソニックが復刻してくれることは期待できませんし、中国でコピー品でも作ってくれないものかと思っています。

PC黎明期を過ごせたことの幸運

私が、ラジオで海外放送を受信できることを初めて知ったのは今から45年ほど前です。親からもらったソニー製のAM専用ポケットラジオで偶然見つけた北京放送が、人生初受信ということになります。(北京放送の周波数は1040kHz、大阪の朝日放送が当時1010kHzと近かったことによります)そして、短波放送については、その4年後です。日本短波放送の第二放送と同じ9760kHzで放送していた有名な局・・・そう、ラジオオーストラリアです。
このように、BCLブーム期にこの趣味に出会えたことは幸運だったのですが、当時のOMさんは、私も知らないもっと良い時代を過ごされています。後年、ラジオフランスやRAI、VOA、アフガニスタン等々、私がBCLを始めた頃には既に消滅していた幻の日本語放送をライブで楽しまれた方もおられることでしょう。そんなOMの皆さんにとって、あのBCLブーム到来をどのように感じられていたのかなと思います。

さて、ここでタイトルの内容になりますが、私がPCに出会ったのは、まだ「マイコン」とか「パーコン」と呼んでいた1981年頃です。初めてマイPCとなったのは8ビットCPUのPC8001(当時、メモリは増設しても32KBだったのです。今の10万分の1以下ですね)で、NECが出した初の「まともな」個人向けコンピューターです。その後、16ビットCPUのPC98シリーズが普及するまで、いろんなパソコンを使ったものです(私はBCL受信機好きですが、PCでも同じような嗜好だったようで、バイトで稼いだお金は右から左へとパソコンに消えてました)。
その頃の私は、BCLそっちのけでプログラミングやゲームにハマっていましたが、当時はパソコンがブラックボックスではなく、すべて自分で理解して楽しむことができた時代でした。このような黎明期にちょうど(時間がいっぱいある)学生だったというのは本当に幸運だったと思います。
ちなみに、当時日本の多くのPCユーザーにとって、あこがれだったのはAppleIIという機種。これを販売していたのは、今やiPod・iPhone・iPadで世界を席巻している会社であることは言うまでもありません。

La voz de Galapagos ~ガラパゴスの声~

この「ガラパゴスの声」、BCLブーム時のOMの皆様なら受信経験をお持ちだろうと思いますが、Image5

私は、クーガ2200の広告に使われていたのを何度も読み返していただけで、自分では一度も受信することができませんでした。(当時、中南米局が殆ど入感しない環境だったのです)

バンドネオンの音楽、そしてカモメの鳴き声などが聞けたと報告されているのを見て、ガラパゴスがどんなところなのかまったく知らないながらも、この謎の秘境の音声を一度は受信したいと思いを巡らせていたものです。(ちなみに、この広告が、当時クーガ2200を購入する直接的なきっかけにもなっています)

この局を含め、いつかは受信したいと思いながら、結局は夢に終わってしまった局というのがいろいろあります。(やはり中南米やアフリカに多いですね。あと、西日本に住んでいたこともあり、北米中波などを受信することも夢の1つでした)

今なら「Interval Singals Online」のサイト等で、ある程度聞くことができますが、一度は自分で受信する感覚を味わいたかったなと思います。

今は当時と違って混信で受信できないというケースは少なくなっていますので、優れたロケーションとアンテナさえあれば、そして何より今も放送を続けていてくれさえすれば、昔の夢を再度追いかけることも可能かもしれませんね。

DXペディション

実は私は、BCL全盛時代にDXペディションというものを一度も経験したことがありませんでした。(周りにBCL仲間もおらず(当時、BCLが本当に300万人もいるのかよと思ったものです)、身近にBCLクラブ等が無かったことも理由かなと思います。名古屋にでも住んでいたら、例の多度山ペディに参加したかったですね・・・)

ところで最近は趣味の1つとしてドライブがあります。私は単身赴任生活中ですので、仕事でストレス溜ってきたな~と思う時に、気分転換にドライブすることもあるのですが、2年ほど前、千葉の房総半島を一周するという日帰りドライブを実行。そのときにふと思いついてICF-SW7600GR持参で出発したのです。そして「道の駅ちくら」というところで、内蔵ホイップアンテナだけで簡単ソロペディションに挑戦してみました。ちなみにこの「道の駅ちくら」は、海沿いに設立されており、目の前は何の障害物もない太平洋です。
資料は何も準備していなかったので、手持ちのスマホから見る影山さんのBBSに書き込まれた受信情報を参考にさせていただき、いざ受信開始です。
・・・しばらく聞いてみて驚いたのは、同時間帯にBBSで話題になっていた局がすべて概ね良好に受信できるということでした。内蔵アンテナだけなのに・・・!です。
久々に現実のBCLの楽しさを(短時間ですが)満喫するとともに、やはりBCLはロケーションが第一だなと改めて思ったものです。
こういう場所で、まともなアンテナ張ってキャンプしたらいいだろうな~とも思いましたが、暗いところでベンチに座って受信するという状況は限りなく怪しい(どこかの国のスパイですよね)ですし、暴走族などに襲われても困るので早々に退散することになりましたが・・・。

2017年4月18日 (火)

PERSEUSという受信機

BCLの高級受信機で、NRD-545・AR7030以降もっとも評価の高いものといえば、やはりこのPERSEUSではないでしょうか。
私は、殆ど実際の受信をしないにもかかわらず、どういうものか試してみたいという気持ちが強くなり、数年前に購入してみました。(ちょうど円安傾向が強くなってきた頃、次回入荷分は値上げしそうと思ったタイミングです)
・・・確かに今までに無い面白い便利な機種でした。しばらくはその様々な機能を試しては楽しんでいたのですが、当然ながら現在の劣悪な受信環境を改善できるわけでもなく、結局は殆ど使わなくなっています。ノイズなんて、いくら全域で発生していても、今どきのデジタルデータ分析&加工技術なら、放送の音声だけを浮き上がらせることも不可能ではないと思うのですが、そういう研究が行われるほど需要が無いので仕方ないですね・・・。

そしてこの機種、書くまでもないことですが、常にパソコンとセットで使うことを強いられます。当然これも分かっていたことですが、この感覚がどうにも馴染めませんでした。私にとって、BCLという趣味はノスタルジーを楽しむ趣味でもありますので、馴染めないのも仕方がないかもしれません。(分かってるなら買わなきゃいいのに・・・という声が聞こえてきそうですが)

さらに、IT企業に身を置く私ですので、PCソフトなんていつまでも提供されるものではないこともわかっています。もしかすると10年後、1970年代に使っていたBCLラジオは問題なく使えても、このPERSEUSは新OSに対応したソフトが提供されず、Windows10がサポート終了になるまでの命・・・という状況になっているかもしれないのです。
(だからこそ、単体で使えるSDR受信機であるIC-R8600が気になるんですよね)

昔の受信音への思い出

およそ40年前、ブーム期にBCL活動をしていた人なら多少なりともご理解いただけると思いますが、当時の受信音というのはいつまでも脳裏に残っており、例え自分自身で録音した受信音でなくても、その当時のことが鮮明に思い出されます。
美しい、あるいは不思議なインターバルシグナル。そして何千キロも海を越えて飛んできた異国の地からの電波というだけで、何言ってるか理解できないのにワクワクしてくる放送内容。さらに唯一の共通言語ともいえる音楽の楽しみ。また、宗教放送であれば、何やら厳かな気分になったり、地下局は、その雰囲気から伝えたいメッセージが何となく感じられたりもしたものです。
こうして、私は様々な受信音から、現地の状況やお国柄等を勝手に想像して楽しんでいました。当時は「世界電波旅行」などと言ってましたが、まさにそれを実践していたわけです。

今はグーグルストリートビューなどを使えば実際に現地の様子をうかがい知ることもできる時代ですし、その国の様子はインターネットで多くの情報が得られます。それでも、ネットの情報で心躍ることはありません。(インターネットラジオも同様です。放送には違いないんですけどね)
私にとって、世界を感じられるのはやはり実際に空を飛んでくる電波に乗った受信音からであり、録音であっても、それは同じです。

懐かしいBCLの世界へようこそ

プロフィールにも記載の通り、私は「BCL人口300万人!」と言われた頃からBCLに熱中。その後も細々と続けていたのですが、2006年頃にほぼ活動停止して現在に至ります。
(その頃に作成していた本家サイトが、この「BCL Dreams」です)

その後は、ネットにアップロードされた受信音や、自分で残した過去の録音、あるいはISテープ・レコードなどで懐かしむだけの日々が続いています。
普通にBCL活動をしている方からすると、「何が楽しいの?」と、理解に苦しまれるかもしれませんが、意外にこれだけでも楽しいんです・・・。

なお、こんな私ですが、ラジオ・受信機への興味は今も続いており、殆ど使わないにも係わらず、上記の昔運用していたサイトに出ている受信機も残っていますし、何とあのPERSEUSまで追加されていたりします。


このブログでは、そんな私のBCLに対する色々な思いを語って行きたいと思っています。
(上述の「BCL Dreams」のコンテンツであった「BCL雑感」の続編のようなものです)

今は様々な事情でBCLを再開できない人も、このブログの記事には共感していただける部分や、昔を懐かしんで、ノスタルジックな気分に浸ることができる部分もあるかもしれませんし、そうなれば幸いです。

それでは、よろしくお願いいたします!

トップページ | 2017年5月 »